次世代の検査を実現
株式会社TOMOMI RESEARCHが新たに発表した「FORESIGHT STEREO Viewer」は、製造業における外観検査の革命的なツールだ。このビューアは、高速フォトメトリックステレオ技術に基づき、微細な凹凸やキズを直感的に可視化することができる。従来の2D画像検査では捉えられなかった欠陥を、3Dで明瞭に可視化することによって、製品の品質を確保する手助けをしてくれる。
技術の背景
製造業での品質保証は、ますます厳しく求められるようになっている。特に、製品表面の凹凸や打痕、歪みを正確に把握することは不可欠だ。しかし、従来の2D画像検査では、照明や反射の影響で実際に「見えている」欠陥が見落とされることが多い。そこで登場したのが、フォトメトリックステレオ技術である。この技術は、複数の照明方向から得た情報を駆使して表面の形状を復元するものだが、その処理負荷の大きさと可視化の難しさが実用化の障壁となっていた。
TOMOMI RESEARCHは、この課題を克服すべく、長年の画像処理技術と独自アルゴリズムを駆使し、高速かつ高精細な3D形状の可視化を実現した「FORESIGHT STEREO Viewer」を開発した。
出力情報の多様性
このビューアは、1回の撮像で様々な情報を出力することができる。具体的には、次の4種類の出力が可能だ。
1.
Live:目に見える通りの像を表示
2.
2D Texture:表面の色や模様を抽出した画像
3.
3D Surface:表面の形状(凹凸)を復元した情報
4.
Surface Normal:面の向きを色分けして表示したデータ
これらの出力は、画面上の表示モードで自由に切り替えることができるため、利用者のニーズに応じた解析が可能となっている。
特徴と利点
このシステムの特筆すべき点は以下のとおりだ。
1.
高速な処理能力:独自最適化アルゴリズムにより、法線推定と3D復元を迅速に行えるため、リアルタイムに近いフィードバックが可能。検査現場のストレスを軽減する。
2.
圧倒的な画質:反射や模様に影響されにくく、微細な凹凸を明瞭に描写することができる。特に、金属や樹脂といった製品の検査にも対応可能だ。
3.
直感的なユーザーインターフェース:復元された3D形状は多彩な表示モードで可視化が可能で、検査員や研究者が一目で違いを理解できるような設計にされている。
利用シーン
「FORESIGHT STEREO Viewer」は、幅広い用途で活用されることが期待されている。具体的には、自動車部品や精密金属部品の外観検査、成形品や鋳造品の微細欠陥評価などが挙げられる。また、AI外観検査システムへの3D情報提供や、品質トレーサビリティといった新たな応用領域でも力を発揮するだろう。
未来への展望
TOMOMI RESEARCHは、この「FORESIGHT STEREO Viewer」を自社の高速撮像プラットフォームおよびAI異常検知ソフトウェア「E3 ENGINE」と組み合わせることで、次世代の外観検査システムとしてさらに進化させていく計画を立てている。今後はさらなる高速化やAIとの連携強化、ライン組み込み対応を目指し、国内外の製造現場への普及を図っていくとのことだ。
お問い合わせ
本件に関する詳細な情報やお問い合わせについては、以下のリンクを参照してほしい。
「FORESIGHT STEREO」「E3 ENGINE」は、株式会社TOMOMI RESEARCHの登録商標である。