新たなおりものシートを用いた自宅検査手法の革新に迫る
おりものシート活用の新たな試み
女性向け医療サービスを展開する株式会社LDHD、通称ルナドクターHDは、大阪市に本社を置く小林製薬と共同で革新的な自宅検査手法を開発しました。この手法は、日常的に使用する『おりものシート』を利用し、細菌性腟症(BV)のスクリーニングを可能にするものです。
実際、この研究成果は2025年12月20日から21日に開催される「日本性感染症学会 第38回学術大会」で発表される予定です。
背景と目的
近年、女性の健康管理において、特に婦人科関連の受診率が低い問題が指摘されています。実際の調査によると、女性の約30%が「おりもの」に関連した不安を抱えているにも関わらず、婦人科を受診する割合はわずか20%です。このような状況に対処するため、ルナドクターHDと小林製薬は、よりアクセスしやすい検査方法を模索しました。そこで注目されたのが、『おりものシート』です。これを用いることで、自分自身で採取するのが難しかったスワブ法に代わる新しいアプローチを提供しようとしています。
研究成果の要点
この新たな検査手法では、医師が採取した標本と、被験者が使用した『おりものシート』の結果を比較しました。その結果、医師によるスワブ検体とシート検体の一致率は、健常な女性群およびBV群で約70%に達しました。この一致率は、従来の方法と同等であり、実用化の可能性を示唆しています。また、郵送検査の際のシートの取り扱いにおいても、安全に使用できることが確認されました。
さらなる研究と展望
今後、ルナドクターHDは、この技術の精度向上に引き続き力を入れ、簡便に自宅でおりものの異常を検査できるサービス『FemCHECK』をさらに向上させる予定です。本研究を通し、女性が気軽に健康管理を行える環境を整えることで、健康に寄り添い、未病のケアを推進することが目標です。
まとめ
このように、おりものシートを活用した自宅での検査手法は、今後の婦人科医療において重要な役割を果たすことが期待されます。自宅で手軽に健康を管理できる社会の実現に向け、ルナドクターHDと小林製薬は今後も革新を続けていくに違いありません。
会社情報
- 会社名
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株式会社LDHD
- 住所
- 神奈川県川崎市川崎区砂子2-1-7太陽軒ビル5階
- 電話番号
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044-280-7934