104年ぶりに蘇る江戸の「納札大會」
江戸時代から続く町人文化を代表する「納札大會」が、104年の時を経て令和7年11月30日(日)に大本山増上寺にて開催されることが決定しました。この行事は、江戸文化の象徴ともいえる「千社札交換会」の全体大会であり、参加者同士が互いの文化を尊重し、豊かな交流を育む貴重な機会となります。
開催の背景
「納札文化」とは、江戸の人々が人との繋がりを大切にしながら繁栄を願うために発展してきたもので、独自の遊び心と美意識が込められています。株式会社時代村の代表、ユキ リョウイチ氏は「納札大會が皆様の交流を深め、江戸の心を未来へと受け渡す新たな礎になることを祈念しています」と述べており、その想いは今も変わらず息づいています。
開催情報
- - 日時: 令和7年11月30日(日) 13:00開会
- - 場所: 大本山増上寺 光摂殿(芝公園、本堂正面 左階上)
- - 主催: 東都納札睦、壱丁會、千社睦
- - 特別協力: 江戸ワンダーランド日光江戸村
当日は、午前10時半から世話人の集合が始まり、12時には受付がスタートします。来賓の挨拶や作品の解説が行われ、開会を告げた後、特別に制作された錦絵作品が配布される予定です。
当日の見どころ
特に注目されるのは、歌川国貞(三代目豊國)の浮世絵をもとに、現代の消防や魚河岸の風景にアレンジした2枚の錦絵作品です。こうした作品は、当日の参加者に配布され、江戸文化の粋を肌で感じられる貴重な機会となります。また、千社札や纏の手描き屏風、掛け軸などの貴重な資料が展示され、来場者を江戸の世界へと引き込みます。これに加えて、江戸消防各区の鳶頭連や魚河岸連、芸者衆など、300名以上の参加が予定されており、全国から550名が集まる文化交流の場となるでしょう。
企業の想い
株式会社時代村は、江戸ワンダーランド日光江戸村を中心に伝統文化の保存と発信に力を入れています。ユキ代表は「私たちの活動を通じて江戸の文化を伝え、次世代に受け継ぐための架け橋となることを目指しています」と語り、納札文化の重要性を改めて強調しました。
会社情報
このイベントは、大有企画が中心となり運営されます。企業の所在地は栃木県日光市で、カルチャーパークの運営や伝統文化に関する事業を展開しています。お問い合わせは、電話やメールで受け付けているため、興味のある方はぜひ確認してみてください。
今回の納札大會は、104年という長い歴史を経て、まさに江戸の魅力を現代に伝える素晴らしいイベントとなることでしょう。文化の深いリスペクトをもって、戦いの心を持ち続ける江戸の人々が集うこの場所で、皆様も特別な体験を味わってみてはいかがでしょうか。