大学のサステイナビリティ推進を称える『サステイナブルキャンパス賞』と新制度SRAの受賞者が発表

サステイナビリティの取り組みが高く評価される

2025年度の「第11回サステイナブルキャンパス賞（SC賞）」と「第1回サステイナビリティレポート・アワード（SRA）」の受賞者が決まり、サステイナブルな大学や高等教育機関の取り組みが評価されました。これらの賞は、一般社団法人サステイナブルキャンパス推進協議会（CAS-Net JAPAN）によって運営され、持続可能なキャンパスの構築に貢献した優れた施策を称えるものです。

賞の目的

SC賞は、大学やその関連活動におけるサステイナブルな取り組みを4つの部門（建築・設備、大学運営・地域連携、学生活動、民間事業者）にわけて募集・評価し、優れた活動を表彰します。一方、SRAは環境報告書やサステナビリティレポートを対象に、学生の視点を取り入れ評価を行う新たな制度です。　学生審査員が参加したことで報告書の内容や改善点に関する新しい視点が加えられました。

受賞者の紹介

第11回サステイナブルキャンパス賞

以下が受賞事例の一覧です。

- 建築・設備部門

SC賞は学校法人立命館の「立命館大学大阪いばらきキャンパス H棟」です。
奨励賞には千葉大学の「工学・情報学系講義棟」が選ばれました。

- 大学運営・地域連携部門

SC賞は北海道大学の「GHGインベントリ」です。
奨励賞には静岡大学の「カーボンニュートラル推進体制」が受賞。

- 学生活動部門

SC賞には千葉大学環境ISO学生委員会の「新たな取り組み」、奨励賞には岩手大学の「環境マネジメント活動」が選ばれました。また、新たな試みとして創価大学の2つのゼミがニューカマー賞を受賞しました。

第1回サステイナビリティレポート・アワード

SRAでは、日本ハム株式会社が大賞を受賞し、東海国立大学機構と京都大学がそれぞれ奨励賞を受賞しました。

表彰式の開催

表彰式は2025年11月8日（土）に北海道大学にて開催され、各受賞者が活動内容をプレゼンテーションしました。特に、千葉大学環境ISO学生委員会は、観衆の投票によって特別賞を受賞し、盛況のうちに会が進行しました。

今後の展望

CAS-Net JAPANは今後も大学、学生、企業、地域が一体となり、持続可能な社会のモデルを築いていくことを目指します。SC賞の受賞事例は公式サイトにて発表されており、他機関への参考資料にもなることが期待されています。また、SRAは若い世代の視点を通じて大学や企業のさらなる向上を図るための重要な制度として、今後も継続されていくと説明されています。