国際自然環境アウトドア専門学校が開催したニセコ観光業の講演
12月12日、i-nac国際自然環境アウトドア専門学校は、行政書士の明山崇氏を招き「国際観光都市ニセコの現状とグローバルキャリア形成」をテーマにした講演を行いました。この講演は、観光業やアウトドア産業に携わる未来の人材を育成するための就職準備研修の一環として実施されました。
講演の背景と目的
講演は、急速に進化し続けるグローバル観光市場におけるニセコの現状とその将来を議論する意義を持っています。ニセコエリアは、特に冬季において観光客の大半が外国人で占められており、その観光資源や課題を具体的に知ることは、学生たちのキャリア形成において不可欠です。
ニセコ観光産業の現状
明山氏は、まずニセコの観光産業について詳しく解説しました。スキースクールや夏季のアウトドア事業が拡大している一方で、物価の高騰や人手不足という現実にも触れました。特に時給2,000円以上の求人が一般的になり、多くの外国人労働者がこのエリアに流入しています。これにより、就職市場は変化を遂げており、学生たちはこのような市場の動向を理解する必要があります。
キャリア形成へのアドバイス
講演の後半では、明山氏からキャリア形成に関する具体的なアドバイスがありました。「好きなこと」「できること」「お金になること」のバランスが重要であると強調し、語学力と専門性の向上、異文化理解の重要性についても触れました。また、インターンシップや現場体験の経験が今後のキャリアに大きな影響を及ぼすと述べました。
この講義を通じて、学生たちはニセコを拠点とした観光業でのキャリアビジョンを描くことができるようになりました。明山氏は、実践的な経験を通じて自身の強みを見つけることの大切さを再確認させる機会となりました。
学校からの取り組み
i-nac国際自然環境アウトドア専門学校では、職業実践専門課程に認定された学科があり、今後も業界に即した教育を提供していきます。企業と協力した新たなアウトドアショップの開設や、地域まるごと博物館プロジェクトへの参画など、産学連携を積極的に推進しています。また、学生が実践を通じて学ぶための機会を増やすことで、地域に根ざした人材育成を目指しています。
国際化が進む中、ニセコの観光業はもちろん、アウトドア産業全体の発展に向けて、次世代を担う学生たちがどのように成長していくのか、今後の展望に期待が高まります。
結語
このような講演や業界との連携を通じて、学生たちは国際観光都市ニセコでの未来のキャリアを見据え、実践的なスキルを身につけていくことができるでしょう。今後も、教育と実社会との架け橋を築くべく、i-nacは進化し続けます。