映画『ラストマン -FIRST LOVE-』とダイアログ・イン・ザ・ダークのコラボ企画
2025年12月24日に公開予定の映画『ラストマン -FIRST LOVE-』と一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティによる特別体験プログラムが、一つの取り組みを通じて視覚以外の感覚を楽しむ機会を提供します。この企画は、「ラストマン・イン・ザ・ダーク -FIRST LOVE-」と名付けられ、2026年1月3日から31日までの間に開催される予定です。
体験内容と背景
この体験は、映画の主人公である全盲の捜査官・皆実広見が視覚に頼ることなく捜査を進める姿を基にしています。この捜査官は、声や気配、距離感といった、視覚以外の情報を駆使して事件を解決に導く能力を持っています。参加者は、真っ暗な空間の中でその感覚を追体験し、皆実の世界観を体感する機会を持つことができます。
このプログラムでは、視覚障害者による「クロックポジション」の説明から始まります。ここでは、参加者がどの方角に注意を向けるべきかをアナログ時計の文字盤を利用して理解します。その後、音声案内が耳に飛び込んできて、指定された場所へ移動する準備をします。そしてついに、完全な暗闇の空間へと足を踏み入れることになります。
皆実の感覚を共に体験
プログラムでは、単なる見えない世界を超え、相手の感情や気配を感じることにフォーカスします。「丁寧に歩く」「丁寧に聴く」という行動が、参加者自身の感覚を洗練させ、周囲とのつながりを深めていきます。そんな体験を通じて、新たな発見があるかもしれません。参加者は、自身の感覚にリアルに向き合い、日常生活を見直すきっかけを得ることができるでしょう。
ダイアログ・イン・ザ・ダークとは
ダイアログ・イン・ザ・ダークは、視覚を使わずにコミュニケーションを楽しむためのエンターテイメントです。このプログラムは1988年にドイツで始まり、世界中で約900万人が参加してきました。日本でも、1999年から開催され、視覚障害者と共に体験することの意義を見出している人々に支持されています。
参加者からは、「見えない状況でも互いに助け合えることがわかった」といった声や、「新しい社会的なつながりを感じた」という感想が寄せられています。この体験は、訪れる人々にとって新しい視点を持たせる貴重な機会となることでしょう。
開催詳細
- - 日程: 2026年1月3日(土)〜31日(土)
- - 体験時間: 約90分間
- - 費用: 大人 4,950円、学生 2,750円、小学生 550円(いずれも税込)
- - 会場: ダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」(東京都港区海岸1丁目10−45 アトレ竹芝 シアター棟 1F)
- - 参加予定人数: 約1,000名
- - 事前予約: ウェブサイトからの予約制、チケットページはこちら
また、同会場には映画『ラストマン -FIRST LOVE-』の大型ビジュアルも掲示され、来場者は予備知識を持った上で体験に臨むことができます。
新たな体験にぜひ挑戦してみましょう。皆実の視覚に頼らない世界へ、あなたも足を踏み入れてみませんか?