葉加瀬太郎が新たな魅力を放つコンサートツアー2024が開幕
葉加瀬太郎の秋ツアー『葉加瀬太郎 コンサートツアー2024 TARO HAKASE & THE LADS VIBRANT』がついにスタートしました。初日公演は、相模女子大学グリーンホール(相模原市文化会館)で行われ、多くのファンが集まりました。このツアーでは、これまでの枠を超えた葉加瀬太郎の新たな演奏やパフォーマンスが期待されています。
葉加瀬にとって今回のツアーは、経験や期待が入り混じる特別なものとなっています。特にバンド形式での活動が初めてであり、4年前から集まった現在のメンバーたちと共に、新たに「TARO HAKASE&THE LADS」として名乗ることが決まりました。ツアーのスタートとしてお披露目ライヴがブルーノート東京で開催され、ロック、ジャズ、ファンク、ラテン、カントリーなど、様々なジャンルを融合した魅力的なサウンドが生み出され、観客を魅了しました。
ツアー初日の公演では、葉加瀬の新作アルバム『VIBRANT』からの楽曲が並び、メンバー全員が主役となるパフォーマンスが展開されました。平均年齢60歳の若者たちによるバンドは、各メンバーが曲作りにも参加。葉加瀬も新たなテクニックや表現力で挑み、観客との一体感を創り出しました。
開演前に流れる『VIBRANT』の曲が会場を包み込み、メンバーが登場すると、観客は熱い拍手で迎えます。公演は二部構成で進行し、第1部では『VIBRANT』の楽曲が豊富に披露されました。屋敷豪太(ドラム)のカウントで始まったジャジーなロックナンバー「Moon Beams」を皮切りに、葉加瀬が奏でたクールな旋律にメンバーの個性的なソロが際立ちました。観客はそれぞれのメンバーに拍手を送り、会場は次第に一体感に包まれていきます。
演奏中には、葉加瀬がMCを行い、自身が抱える病についての公表もありました。顔面神経麻痺を経験したものの、それによって演奏に支障はないと伝え、先にファンに安心を与えました。観客からは笑い声も上がり、彼の独特なユーモアは場を和やかにしました。
続くグッズ紹介では、バンド名にちなみ、様々なオリジナルグッズが注目を集めました。特に「ラッズベリージャム!!」や多彩なデザインの「はかせんす」など、会場はグッズを求めるファンで賑わいました。
公演の後半も熱気は冷めやらず、葉加瀬の新たなコンセプトを体現した演奏が続きました。様々な国での音楽的要素を取り入れた楽曲が観客を楽しませ、その技術力と表現力に惹き込まれました。さらにトークでは、葉加瀬の息の合ったバンドメンバーとの掛け合いも観客を笑いに誘い、終始和やかな雰囲気が漂いました。
本編クライマックスでは、やはりおなじみの「情熱大陸」が披露され、全員が立ち上がって手拍子を合わせる姿が見られました。最後にアンコールが行われ、葉加瀬は心からの感謝を述べ、ツアーの継続に向けて意気込みを新たにしました。
これまでのソロ活動では、葉加瀬一人の表現を中心に進められてきましたが、今回のザ・ラッズはメンバー全員のアイデアを活かし、ブレイクスルーを果たしています。今後も様々な舞台でこの新しいハーモニーが見られること間違いありません。秋のツアーは全40公演が予定されており、年末まで全国を回り続けます。聴き逃すことのないよう、ファンは今から注目してみてはいかがでしょうか。