JAXA発スタートアップWHEREが熊本で賃貸業務のDX推進に挑む

JAXA発スタートアップWHERE、熊本での賃貸管理業務の新たな挑戦

株式会社WHERE（以下、WHERE）は、株式会社CHINTAI（以下、CHINTAI）との提携を発表し、熊本エリアにおいて賃貸管理業務のデジタルトランスフォーメーション（DX）を推進するための概念実証（PoC）を開始します。これは、WHEREが開発した不動産探索AIツール『WHERE』を利用して、物件調査や地権者情報の迅速な取得をめざしたものです。

1. 事業提携の背景

不動産業界は、物件の仕入れや管理において多くの手間がかかります。現地調査を行い、地番や登記情報を取得しなければならず、迅速な対応が難しいのが実情です。WHEREの提供する不動産探索AIツール『WHERE』は、衛星画像や地図情報、登記データを駆使し、対象エリアの現況を可視化することで、物件調査を効率化し、迅速なアプローチを可能にします。

2. 熊本での実証実験

実証実験は、熊本に拠点を置くエイブルネットワークに加盟する熊本地所株式会社において約3ヵ月間行われます。具体的には、WHEREを用いた物件調査や所有者特定、営業アプローチなどの業務を実施し、その効果と効率化の様子を検証。実施内容においては、導入前後での業務工数やアプローチ件数の変化が主要な評価ポイントとなります。

3. 熊本の不動産ニーズの変化

熊本エリアは、この数年でIT関連企業が移転したことに伴い、社宅需要が増加しています。こうした地域の特性を考慮し、多様な不動産ニーズに応えるための業務効率化が求められています。今回の取り組みを通じて、熊本が抱える不動産業界の課題に対して実用的なソリューションを提供し、習慣的な業務の刷新を図ることを狙っています。