ソニー・ミュージック、イープラスの子会社化を実施
2024年7月31日、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント(以下、SME)は、株式会社イープラスの株式の51%を取得し、同社を連結子会社化することを発表しました。この動きは、チケット業界が変わる中での新たな戦略的考察から生まれたもので、イープラスが提供するサービスをより一層強化していくことを目指します。
イープラスの歴史と進化
イープラスは1999年に設立され、以来エンタテインメントチケット販売の異なるスタイルを提供してきました。「プレオーダー」や「スマチケ」、さらに「e+WEBオープンシステム」といった、業界初のサービスにより、多くのアーティストとファンに新たな体験を提供しています。特に、2021年から始まった動画配信サービス「Streaming+」は、遠隔での楽しみ方を提供し、多くの支持を集めています。
さらに、最近ではアーティストのエージェント事業やコンサートの企画・制作に力を入れており、エンターテインメントの幅広い可能性を探求しています。
子会社化の背景と目的
SMEとクレディセゾンとの協議により、イープラスは株式の一部を譲渡され、SMEの連結子会社となることが決定しました。この決定は、激化するチケット販売業界において、イープラスを単なる販売企業から、より幅広い総合ライブエンタテインメント企業に転換しようとする試みです。
イープラスは、SMEが保有する強力なコンテンツ、ソリューション、テクノロジーといったリソースを活用し、アーティストに関する知的財産(IP)の収益を最大化していくことを目指しています。また、国内外でのイベント開催を通じて、ライブエンタテインメント市場をさらに拡大し、アジア圏における影響力を高めていく計画です。
SME、クレディセゾンの展望
SMEは、エンタテインメントビジネスの進展の一環として、イープラスとの協力を強化し、業界全体の成長を促進する考えです。このコラボレーションは、エンタテインメント業界に新しい価値をもたらすことが期待されています。
一方、クレディセゾンも中期経営ビジョンに基づき、エンタテインメントの分野での資本関係を強化し、セゾンカード会員への新たなサービスを提供することを進めています。
未来に向けた期待
イープラス、SME、クレディセゾンの協業は、エンタテインメントファンにとって新たな体験を提供する礎になりそうです。今後の展開には大いに期待が寄せられています。エンタテインメントの市場が変わりつつある中、これらの動きは業界に革新をもたらし、さらに多様なサービスを供給することにつながるでしょう。未来への準備を進めている今回の連結子会社化が、どのように業界を変えていくのか、引き続き注目が集まります。