京セラとマイライフが手掛ける新しい健康検査サービスの実証実験開始

京セラ株式会社とマイライフ株式会社は、薬局で即時に体内のエクオール産生量を測定できる新たな健康検査サービスの実証実験を展開することを発表しました。来る2024年10月1日から、広島県内のオール薬局5店舗において、この画期的なサービスが実施される予定です。

このサービスでは、体内のエクオールの産生量を測定する「生体マーカー即時検査装置」を使用します。エクオールは大豆イソフラボンが腸内細菌によって代謝されて生成される物質で、ホルモンバランスの調整や更年期症状の緩和、心血管や骨、肌の健康維持に重要な役割を果たします。

サービスの仕組み

実施店舗にて行われるこの検査は、尿中のエクオール濃度を分析し、その結果に基づいて食生活改善のアドバイスを行う内容となっています。管理栄養士のサポートを受けられることに加え、検査結果に応じた個別のアドバイスがその場で受けられるのが特徴です。

従来の検査方法では、郵送での臨床検査か病院での受診が必要でしたが、京セラの技術革新により、約7分で即座に結果が得られるようになり、誰でも手軽にエクオール産生量を知ることが可能になりました。これにより、薬局での健康促進が一層身近なものとなります。

実証実験の詳細

オール薬局での実証実験は、Simple、Basic、Specialの三つのコースが用意されています。各コースによって異なる内容の栄養相談やレシピ提案が行われ、利用者は自分に合ったプランを選ぶことができます。特に「Special」コースでは、管理栄養士による月次アドバイスや個別のレシピ提案も提供され、さらに充実した健康サポートを受けられます。

- Simpleコース: 初回利用者向けで、エクオール測定とその結果に基づくアドバイスを提供。
- Basicコース: 充実したアドバイスを希望する方におすすめで、管理栄養士監修の献立も提案。
- Specialコース: 行動変容を支援し、個別のアドバイスやSNSでのサポートも行います。

各店舗における実施期間は、青崎店、山本店、八丁堀店など店舗ごとに異なります。これにより、地域住民の健康増進を狙いとした取り組みが進められます。

今後の展望

マイライフ社員による地域密着型のイベントやカフェとのコラボレーションも予定されており、さらなるサービスの認知向上に努めます。一方、京セラもこの技術を広め、健康経営を推進する企業や学校、自治体でのイベントを通じて、エクオール検査の重要性を広めていく計画です。

この健康検査サービスを通じて地域住民が自らの健康を意識し、専門家のアドバイスを受けることで、より積極的な健康維持・促進を実現していくことが期待されています。双方の企業が挑むこの新しいサービスは、健康への関心を高めるだけでなく、生活の質を向上させる一助ともなるでしょう。