郡山市歴史情報博物館が「発掘された日本列島2025」を特別開催

郡山市歴史情報博物館特別企画展「発掘された日本列島2025」

2026年1月6日（火）から2月22日（日）にかけて、福島県郡山市の歴史情報博物館で特別企画展「発掘された日本列島2025」が開催されます。この展覧会は文化庁が主催する巡回展で、東日本では唯一の開催地となるこのイベントは、地域の文化遺産に新たな光を当てる機会となります。

特別企画展は、今年度も31回目を迎える「発掘された日本列島」展で、近年の発掘調査から得られた注目の出土品を中心に構成されています。この展示の目的は、全国を巡回することで、国民が埋蔵文化財に親しみ、その保護の重要性を理解ていくことにあります。これまで、佐世保市、京都、三重などを巡回し、郡山でそのフィナーレを迎えることとなりました。

展示内容の概要

展覧会は以下の3つのテーマに沿って構成されています：
1. 新発見考古速報
近年発掘された10の遺跡の重要な出土品を紹介。特注で作られた家形埴輪や囲形埴輪は、大変貴重な資料として注目を集めています。特に熊本県の上官塚遺跡から出土したものは、円文が描かれており、ほかでは見られないほど珍しい存在。一方、新潟県の曽我墓所遺跡からは、鳥の脚がついた須恵器が発見され、脚部のデザインがユニークです。

2. 我がまちが誇る遺跡
このセクションでは、全国の著名な遺跡が展示されます。長崎県の洞窟王国佐世保や滋賀の水中遺跡、群馬県の古墳から古代にかけての歴史を実物資料を通じて知ることができます。また、関連イベントとして、高崎市の教育委員会から専門家が講演会を行う予定です。

3. 特集遺跡から読み解く多様な歴史文化
埴輪の配置や種類に着目したパネル展を通じて、古墳時代の文化的背景を深めるコーナーです。

地域展「郡山盆地の前期古墳」

郡山市では同期間、地域展「郡山盆地の前期古墳」を大安場史跡公園で開催します。この展示は、郡山市が位置する交通要衝の地であることを踏まえ、古墳時代がどのように始まったかを探る内容になっています。大安場1号墳を中心に、周辺の古墳や遺跡からを紹介します。

概要とイベント情報

- 日時: 2026年1月6日（火）から2月22日（日）
- 会場: 郡山市歴史情報博物館（福島県郡山市麓山一丁目5-30）
- 開館時間: 9:30〜17:00（入館は16:30まで）
- 休館日: 月曜日及び特定日（詳しくは公式サイトを参照）
- 観覧料: 無料（一般800円、学生や高齢者割引あり）

また、記念講演会や展示解説のイベントもございます。特に文化庁の調査官による挨拶や、地域遺跡にまつわる講演会は必見です。これらの情報や詳細は、郡山市歴史情報博物館の公式ウェブサイトで随時更新されています。

訪れる人たちは、埋蔵文化財の深い魅力を感じ取ることができるでしょう。ぜひこの特別な機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。