新たな広報方法、薬袋を活用
埼玉県では、急な病気やけがの際に、適切な医療機関を受診するためのサポートを強化する取り組みが進められています。県の救急搬送人員が今年度約36万人と過去最高を記録した背景には、多くの市民が軽症でありながら救急車を呼ぶケースがあることが挙げられます。このような状況を受けて、埼玉県では、適正受診の促進を目指して、一般社団法人埼玉県薬剤師会の協力を得て「薬袋」に救急電話相談の案内を印刷することとなりました。
救急電話相談(♯7119)とは?
「埼玉県救急電話相談」は、急病やケガの際に、必要な対処法や医療機関への受診の検討を電話で相談できるサービスです。24時間365日対応しており、特に迷った際には気軽に利用できる窓口として、多くの人々に役立っています。電話番号は「♯7119」、または048-824-4199です。これにより、緊急時に適切な判断ができるよう、市民の不安を軽減することが狙いです。
AI救急相談の取り組み
さらに、埼玉県では「AI救急相談」も実施しています。AI技術を活用したこちらのサービスでは、スマートフォンやパソコンを通じて、いつでも気軽にチャット形式で相談が可能です。具体的な症状を伝えることで、その場でアドバイスを受けたり、医療機関の受診を勧められたりします。これは、特に若い世代やテクノロジーに慣れた人々にとって、有益な手段といえるでしょう。
広報方法の変更について
藻を通じて相談を促進するために、埼玉県では令和6年12月下旬から、一般社団法人埼玉県薬剤師会が発行する薬袋に「埼玉県救急電話相談(♯7119)」の連絡先を印刷し、広報を進めます。この取り組みにより、薬局を利用する頻度の高い市民に、より直接的に情報を届けられることが期待されています。この取り組みで、県民の救急医療の理解が深まり、適切な受診が促進されることを願っています。
今後の展望
埼玉県は、地域の健康管理や病気予防に努めながら、市民一人ひとりが適切な判断を下せる手助けを進めていく意向です。薬袋を通じた広報活動はその第一歩であり、今後も様々な方法で市民への周知を続けていくでしょう。これにより、医療機関の負担軽減や市民の健康意識の向上が図られることが期待されています。
詳しい情報は、埼玉県の公式ホームページや、保健医療部 医療整備課への問い合わせを通じて得ることができます。
【問い合わせ先】
保健医療部 医療整備課 地域医療対策担当
電話: 048-830-3559 E-mail: a3530-12@pref.saitama.lg.jp