ブッキングリゾートが新たに取り組む施設再生・リセール事業
株式会社ブッキングリゾートは、「宿泊業界をUP DATE」というビジョンを掲げ、全国の宿泊施設に対し集客支援サービスを展開しています。この度、同社は既存の旅館やホテル、不動産物件に新たな価値を提供し、収益化・売却を目指す『施設再生・リセール事業』に乗り出すことを発表しました。
新事業の背景と狙い
これまでの集客支援事業で培った専門知識と経験をもとに、事業基盤を多角化し、より強固なものにしていく計画です。具体的には宿泊業界での課題であるフロー型の売上獲得を実現させ、新たなセグメントを展開します。
近年、後継者不在による旅館やホテルの廃業が増加しており、こうした問題に取り組むビジネスモデルを構築することが急務とされています。ブッキングリゾートは、このニーズに応えることで、新たな顧客層を開拓し、業績を伸ばしていく戦略を採っています。
事業の具体的内容
施設再生・リセール事業のターゲットには、旅館、ホテル、民宿、保養所、別荘、民泊、空き家などが含まれます。これらの物件に新たな価値を付与することで、利回りの取れる高利回り商品を市場に提供し、投資家を惹きつけることを目指しています。
例えば、同社が直営している「ドッグヴィラ千葉南房総」は、投資家にとって9.2%という高利回り商品として評価されています。この施設の運営手数料は、通常の1.5倍に当たる3年間で51,750千円を達成し、集客運営の実績も良好です。
施設概要
- - エリア:千葉県南房総市
- - 部屋数:4室
- - 開発費:320,000千円
- - 年間売上:115,000千円
- - 年間稼働率:85%
- - 償却前利益:32,200千円
- - 売却価格想定:350,000千円
将来の計画と目標
同社は2026年度から新たな取引実現に向けた体制を構築し、2029年度にはセグメント売上37億円、営業利益4.7億円を目指しています。そして総売上高50億円、営業利益10億円の達成を計画しており、時価総額300億円を目指し事業を推進します。
このように、宿泊業を基盤にした新たなビジネスモデルの構築は、業界全体を活性化させる可能性を秘めています。
最後に
ブッキングリゾートは、今後も宿泊業界の革新と、次世代の宿泊文化の確立に向けて挑戦を続けていくことでしょう。新たな価値提供を通じて、業界全体の健全な発展に寄与することが期待されます。