世代をつなぎ、未来を育む「はなつむぎプロジェクト」
福岡を拠点とする農園芸のイノベーションカンパニー、株式会社welzoが進める「はなつむぎプロジェクト」が注目を集めています。このプロジェクトは、高齢者と子どもたちが共に花を植える体験を通じて、世代間の交流と理解を深め、持続可能な社会を創出することを目指しています。
プロジェクトの背景と目的
「はなつむぎプロジェクト」は、2025年9月17日に実施され、認知症月間に合わせて企画されました。越えた世代間のつながりや地域との交流を促進するため、花を通じて人とのつながりを深めることをテーマにしています。具体的には、高齢者が地域社会の一員として役割を感じられること、子どもたちが高齢者と共に活動することを通じて思いやりを学ぶこと、さらに環境保護を意識した園芸活動を実践することの三つの価値を同時に育むことが目指されています。
寄せ植えの様子と参加者の感想
当日は、介護付き有料老人ホーム「マナハウス2番館」の入居者15名、めぐみ保育園の27名の園児、西日本短期大学の学生や教員、welzoの社員など多様なメンバーが参加しました。皆で協力して寄せ植えを作成する中で、自然に会話が生まれ、笑顔が広がる場面が多く見られました。このように世代や立場を超えて一緒に作業をすることで、温かいつながりが生まれることが実感されました。
また、西日本短期大学の学生が、寄せ植えの際の植え方やお世話の仕方をイラストで説明する一幕もあり、今の若い世代が地域に貢献しようとする姿勢が印象的でした。このプロジェクトでは、18鉢の寄せ植えが作成され、そのうち9鉢は高齢者施設に、残りは保育園に設置し、育成が続けられます。
今後の展開
「はなつむぎプロジェクト」は一過性のイベントではなく、11月には再び集まって植え替えを行い、高齢者が育てた花を使って押し花を作成し、園児に贈る計画があります。また、園児たちが花をモチーフにした絵を描き、高齢者に届けるなど、双方向の交流を通じた「贈り合いの循環」を育むことを目指しています。このような小さな交流が日常生活の中で地域のつながりを深め、支え合う未来を描くことが期待されています。
環境への配慮
プロジェクトでは、もみ殻を再利用したプランターやリサイクル資材を利用した培養土を使用し、人にも地球にも優しい取り組みを実施しました。また、珪藻土を用いた培土による環境配慮も考慮されています。これにより、持続可能な未来に向けた姿勢が明確に表れています。
協力団体と活動の意義
このプロジェクトでは、グループ会社のサンアンドホープや籐吉郎企画とも協力して活動を展開しました。参加するすべての団体が力を合わせ、地域の多世代交流の場を支える意義を持っています。そして、福岡オレンジパートナーズの一員として、認知症支援活動も推進。この活動を通じて、認知症についての関心を高め、理解を深めることを目指しています。
まとめ
welzoは「人にも地球にも、幸せな未来を開拓する」というパーパスのもと、環境や社会への配慮を重視した事業展開を行っています。地域との共創を通じて、新しい価値を提供し続けるその姿勢は、今後の展望に期待が寄せられるところです。
今後も「はなつむぎプロジェクト」が地域社会にどのような影響を与えるか、注目が集まります。