捕虜収容所の歴史
2025-04-23 14:49:59

第20号刊行!捕虜収容所研究を通じた歴史の再発見

第20号刊行!捕虜収容所研究を通じた歴史の再発見



徳島県鳴門市に位置するドイツ館の史料研究会は、第一次世界大戦時のドイツ人捕虜と徳島・鳴門に設置された板東俘虜収容所に関する研究誌『青島戦ドイツ兵俘虜収容所研究』第20号を4月24日(木)に刊行しました。この恒例の研究誌は、捕虜収容所の歴史や文化交流についての市民の関心を高めるため、20年以上にわたって発行され続けています。

今号では新たに発見された捕虜の墓に関する調査や、大正期の印刷物に対する保存科学的な分析、福岡俘虜収容所に関する日記資料の翻訳など、多様な視点から捕虜収容所の実態に迫ります。

刊行の意義



『青島戦ドイツ兵俘虜収容所研究』は、単なる歴史書ではなく、戦争を通じた人間の尊厳や文化交流を見つめ直すための重要な資料です。特に、捕虜の歴史は、極限状態における人間の価値観や相互理解を学ぶ貴重な機会を提供します。

本号の編集責任者である井戸慶治さんは、「捕虜収容所をめぐる歴史は、異なる文化が交差し合う場面を克明に描き出しています。これを知ることで、私たちは過去の貴重な教訓を受け継ぎ、未来に向けての架け橋を築くことができると信じています」と語っています。

研究内容のハイライト



今回の研究誌には、以下のような興味深い内容が収録されています。
  • - 特種俘虜リヒャルト・トロイケ(藤川大)
捕虜としての彼の視点から見た体験とその文化背景に迫ります。
  • - 大正期印刷物「板東虜収容所」資料に関する保存調査(長谷川純子)
歴史的資料の保存における課題と、その科学的分析の成果を紹介します。
  • - 福岡俘虜収容所に関するノイマイアーの日記(翻訳:井戸慶治)
日記を通じて、当時の人々の生活や感情がどのようであったかを明らかにします。

これらの研究は、史料研究会が地域密着型の活動を行う中で、歴史の解明を通じ世代を超えた交流を実現する一助となるでしょう。

視覚的な発信


また、編集後記では、担当の長谷川さんが地域に密着した研究誌の意義や期待を述べています。「私たちは、研究の深化と継続を通じて、地域と世界をつなぐ架け橋となることを目指しています。多様なアプローチからの発信を行うことで、捕虜収容所にまつわる歴史を未来に伝えていきたい」とコメントしています。

購入と閲覧


『青島戦ドイツ兵俘虜収容所研究』第20号は、鳴門市ドイツ館で閲覧や購入が可能です。
  • - 頒価: 500円(税込)
  • - 仕様: A5判、全47ページ
  • - 発行元: 鳴門市ドイツ館史料研究会

興味をお持ちの方は、ぜひ一度お立ち寄りください。歴史の一端に触れる貴重な機会をお見逃しなく。

連絡先


鳴門市ドイツ館
電話: 088-679-9110


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会社情報

会社名
鳴門市役所
住所
徳島県鳴門市撫養町南浜字東浜170
電話番号
088-684-1111

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