京の伝統を五感で味わう《Awai - あわい -》
2025年12月13日(土)と14日(日)、東京・渋谷で日本の伝統工芸に触れる特別なイベント、《Awai - あわい -》が開催されます。このイベントは、「JAPAN MADE」と京都の老舗提灯工房「小嶋商店」のコラボによって実現したもので、日本のモノづくりの価値を体感できる機会を提供します。
この展示のテーマは「五感で読むJAPAN MADE」。日本の伝統的な技術とその背後にある精神を、現代の視点で再解釈しながら多様な形態で伝えます。特に今回は、創業1789年の小嶋商店から受け継がれた京提灯の技術と職人の思いを、写真や映像、文章を通じて紹介します。
急速に変化する日本のモノづくり
2016年の設立以来、JAPAN MADEは「日本のモノづくりを持続可能に」という理念のもと、各地の職人や工房との協力を進めてきました。その過程で、後継者不足や原材料の不足といった多くの課題が浮かび上がってきました。これまでメディアを通じて意識を高めてきたJAPAN MADEは、今後は実際に体験してもらえる場を提供することで、日本の伝統工芸の魅力を更に発信していくことを目指しています。
あわいの概念
ここでの「あわい」という言葉には、素材と技、人と自然、伝統と現代といった要素の間に存在する微細なゆらぎや余白を意味します。本展では、小嶋商店を呼び寄せ、200年以上にわたる技術の継承を覗き見ることができ、職人の手仕事の美しさを直接感じられるチャンスです。
開催概要
- - 場所:東京都渋谷区 SLOTH JINNAN
- - 日程:2025年12月13日(土)〜14日(日)
- - 時間:
13日(土):12:00 - 18:00
14日(日):11:00 - 19:00
※入場は無料です。
また、初日の夜には記念のレセプションパーティーも開催されます。参加をご希望の方は、事前にご予約をお願いいたします。
ワークショッププログラム
本展では、小嶋商店の職人による特別なワークショップが行われ、京提灯づくりを実際に体験することができます。
1.
和紙張り体験(参加費45,000円・税込)
和紙を竹骨に張る工程を学び、提灯を形作っていく過程を体感できます。各回5名の人数制限があります。
2.
絵付け体験(参加費12,000円・税込)
職人の指導のもと、完成した提灯に自由に絵付けを行います。こちらも各回6名の制限があります。
どちらのワークショップでも、参加者は自分だけの特別な提灯を持ち帰ることができ、職人の技術を目の当たりにしながら、直接伝統を体験することができます。予約は早めに行いましょう。
小嶋商店とは
小嶋商店は1789年創業の老舗の提灯工房で、京提灯を手作業で製造する技術を大切にしてきました。竹割から骨組み、紙貼りに至るまで一貫した工程を守っており、その品質の高さは多くの人々に認識されています。私たちが目にする京提灯は、このような長い歴史と伝統技術に裏打ちされたものです。
現代でもその伝統を守りながら、新たな素材やデザインへの挑戦を続け – 今日の生活に光を灯す美しいアートを生み出しています。
みなさんもぜひ、伝統技術の魅力に触れ、記憶に残る体験をしてみませんか?