製造業を支えるAI 「Prism」の進化
Atlas株式会社(所在地:東京都渋谷区)と富士工業株式会社(所在地:神奈川県相模原市)が共同開発している製造業向けAI「Prism(プリズム)」が、このたび大幅にその機能を強化しました。今回の機能拡充は、製造現場の多様な課題に対して、より直感的で効率的なサポートを提供することを目指しています。
機能拡充の背景
AtlasとFUJIOHはこれまで、「Prism」を通じて製造業向けのAIソリューションを提供してきました。その結果、多くの導入現場で高評価を得ており、さらなる効果を拡大するため、全社規模での展開を開始することが決定しました。この新たな拡充により、「Prism」は製造現場における課題解決力を飛躍的に向上させることが期待されています。
新たに搭載された機能
新機能として導入されたのは、以下の2つのエージェントです。
1.
データ集計エージェント
TSVやCSV形式のデータを自然言語で指示し、自動的に抽出・集計します。出来上がったデータは指定されたフォーマットに整形され、利用が簡単になります。
2.
レポート作成エージェント
自動的に最適な分析フローを構築し、レポートを生成します。この機能により、人的な手間を削減し、効率的なデータ分析が可能になります。
これらはまず、約30名のマネージャー層によってパイロット運用が開始され、業務の効率化が期待されています。効果が確認された後は、徐々に300名規模に拡大し、将来的には「AI部長」としてさまざまな判断業務にもAIの支援を組み込む計画が進められています。
パートナーからのコメント
FUJIOHの生産技術開発担当、小坂壮一朗氏は次のように述べています。「製造業における知識基盤の高度化は、競争力を左右する重要な課題です。AtlasとPoCを進めながら、高精度で技術文書や日報等を活用できる体制を構築してきました。今回の機能拡充によってAIがさまざまなデータを解釈し、製造現場での意思決定を迅速化することが期待されます。」
これにより、「Prism」は製造現場における高度な分析を行う能力を向上させ、多くの現場での生産性向上に寄与することが期待されています。
今後の展望
Atlasは、この機能拡充を通じてさらなる技術の進化を目指しています。これに加え、Agent技術を基盤にした人間行動を理解するAIをさまざまな業種に展開していく予定です。製造業のデジタル化を推進し、持続可能な未来を創造するための挑戦は続きます。
Atlas株式会社の概要
Atlas株式会社は、AIエージェントの開発を行う企業で、独自の技術を活用し、ユーザーの行動を分析して新たな価値を創出することを目指しています。製造業に限らず、多様な業種でサービスを展開しており、AIを通じた新しいライフスタイルの創造を図っています。
詳しくは、
Atlas株式会社のウェブサイトをご覧ください。