和歌山市の救急業務におけるマイナ保険証の活用実証事業

和歌山市消防局は、マイナンバーカードを保険証として活用する新しい取り組み「マイナ救急」をスタートさせます。この業務は、救急活動時において迅速かつ正確な傷病者情報を把握し、適切な医療機関へスムーズに搬送することを目指しています。本事業は、全国の消防本部が統一して実施しており、和歌山市でもその一環として取り組まれるものです。

実施の狙い

一般的に、救急隊が病人や怪我人の状態を把握するには時間がかかり、口頭でのヒアリングに依存しています。しかしながら、この方法では医療情報の誤解が生じることもあります。そこで、マイナ保険証を活用することで、病歴や受診歴、薬剤情報といった重要なデータを即座に入手し、より適切な医療措置を取りやすくするという狙いがあります。

実証事業の具体的方法

実際の流れとしては、救急隊員が傷病者の同意を得た上で、マイナ保険証をカードリーダーで読み取ります。そこから得られる情報は、傷病者の医療歴などに限られており、個人識別番号などの機密情報は扱いません。もし傷病者が意識不明な場合でも、緊急性が求められる際は、同意なしで医療情報を利用することもあります。このプロセスにより、迅速かつ正確な情報に基づいた医療機関の選定が可能となります。

実施期間と対象

この実証事業は、令和7年10月から令和8年3月までにわたって実施され、和歌山市消防局に所属する全ての救急隊（13隊）が参加します。市民の皆さんには、実証事業へのご理解と協力を求めています。

まとめ

マイナ保険証の活用によって、救急業務の円滑化が期待されるこの取り組みは、迅速な救命の実現に寄与するだけでなく、今後他の地域でも同様の試みが浸透する可能性を秘めています。市民一人ひとりが救急隊とのコミュニケーションをより良いものにすることによって、被害を未然に防ぐ効果が期待されるでしょう。

ぜひこの機会に、マイナ保険証の活用方法について学び、自分の健康情報を整理しておくことをお勧めします。 tag: #和歌山市 #救急業務 #健康情報