企業と支援団体を結ぶ新しいプラットフォーム「Good Links」の特徴と期待

新たな支援の形「Good Links」

日本では毎年、地震や洪水などの大規模な災害が頻発しています。それに伴い、被災者に対する支援物資の配布が重要な課題となっています。そこで誕生したのが、企業と支援団体をつなぐマッチングサービス「Good Links」です。一般的な支援物資の流れでは、物資が届くまでに時間がかかるといった問題が多くありますが、「Good Links」はそうした課題の解決を目指します。

「Good Links」は、企業が提供可能な商品やサービスと、それを求める社会貢献団体を効率よく結びつけるプラットフォームです。具体的には、企業は自身が提供できる商品やサービスの情報をこのサービスに登録し、支援団体はその情報に基づいて申し込むことができます。また、支援団体が必要としている物資を登録でき、それに対応する企業が申し込みを行う仕組みも整っています。

利用者にとっての安心感も重要です。「Good Links」では、信頼できる企業や支援団体から招待された方のみが会員登録できるため、セキュリティや信頼感の高い環境が確保されています。さらに、サービス開始にあたっては、情報の掲載やコミュニケーションはすべて無料で行われます。これにより、企業や団体は無理なく参加できるのです。

社会問題へのアプローチ

「Good Links」は単なる災害支援にとどまらず、貧困や孤立、廃棄物の削減にも対応しています。特に企業の中には、パッケージ破損や過剰生産などでフローに乗せられない商品があります。そのため、企業が持つリソースを無駄にすることなく、必要とする人々に届けることができます。

これまでの運営では、災害支援団体や地域の非営利団体、廃棄ロスに悩む企業などにサービスを活用していただき、「商品ロス」と「社会的・経済的に困っている人」の両方を減少させることを目指しています。実際に、支援団体とのオーガナイゼーションを通じて、継続的な支援が実現されるケースも多くなっています。また、個別のニーズに応じたモノやサービスを提供できるネットワークの拡充も見込まれています。

企業との提携による新しい価値の創造

このマッチングサービスは、2021年度に公益財団法人トヨタ財団の助成を受けて開発されました。技術的には、Microsoft社の「Power Platform」を活用しており、この選択により開発コストマネジメントと短期間でのサービス立ち上げを実現しました。このことは、「Good Links」にとってプロジェクトの成功を持続可能なものとし、企業と支援団体の協力関係を築くための基盤となります。

「Good Links」への参加は、社会的な課題への解決の第一歩です。商品やサービスを社会に役立てたい企業、また支援団体とともに、新たな支援の形を構築していくことができます。