八山田どろんこ保育園が「給食の鉄人®2025」で初優勝!
福島県郡山市にある「八山田どろんこ保育園」は、2025年12月7日に行われた「給食の鉄人®2025」において、最高賞である優勝と東京都知事賞を受賞しました。この全国コンテストは、農林水産省や東京都、産経新聞社の後援を受け、美味しくて栄養満点の乳幼児向け給食レシピを競い合うものです。今年は約400件の応募から選ばれた6チームが決勝に進出しましたが、八山田どろんこ保育園が3度目の挑戦で見事に初制覇を果たしました。
優勝レシピ「コロコロじゃがいもかき揚げ」
優勝したレシピは「こだわり地産野菜!コロコロじゃがいもかき揚げ」です。決勝大会でのプレゼンテーションを担当した調理スタッフの佐藤さんと滝田さんは、レシピに込められた思いや工夫を紹介しました。
1.
福島の恵みを味わう「地産野菜」
地元福島の野菜をふんだんに使用し、旬の味わいを子どもたちに伝えることを目指しました。「ちぢみほうれん草」や「曲がりネギ」など、地元の旬の食材が重視されました。
2.
食感と発見を楽しむ「コロコロ」の形状
サイコロに切り揃えた具材を使用することで、一口ごとに異なる味わいの「食材のコラボレーション」になりました。視覚的にも楽しめる彩りが特徴です。
3.
どこを食べてもおいしい「じゃがいもの衣」
すりおろしたじゃがいもを衣に使い、米粉と組み合わせることでサクッとした軽い歯ざわりを実現しました。全体が一体感を持っておいしいと評判です。
「畑仕事」と「縁側給食」の取り組み
今回の優勝レシピの背後には、どろんこ会グループが大切にしている食育の理念があります。園では「生きる力」の発育を目指し、畑仕事を重視しています。じゃがいもやリンゴなどは、実際に園の畑で子どもたちと一緒に育てられたものです。子どもたちとともに育てた食材を使用し、正真正銘の「地産地消」を行っています。
加えて、調理スタッフは単に給食室で調理をするのではなく、子どもたちと一緒に畑を耕し、遊び、縁側で給食を共にします。このような日常の交流が、レシピ開発の源泉となっています。
審査員の評価と今後について
審査員からは「日頃の関係性が生きた、愛情あふれるメニュー」と評価されました。子どもたちと一緒に食材を育て、給食を通じた関わりが、メニューのクオリティを高めることに寄与しています。
今後もどろんこ会グループは、畑仕事や全ての子どもと大人が共に食べる給食を通じて、命の循環を啓発する食育活動に力を注いでいきます。そして、子どもたちの成長を支える美味しい給食を提供し続けることを約束します。
給食の鉄人®について
「給食の鉄人®」は、保育園や幼稚園の調理職員を対象とした、日本で唯一の乳幼児向け給食のレシピコンテストです。調理技術の向上だけでなく、食育の重要性を広めることも目的としています。審査基準は見た目や味だけでなく、アイディアや食育的視点も含まれ、8項目が総合的に評価されます。
八山田どろんこ保育園の優勝は、彼らの努力の結晶であり、今後の食育活動の刺激となることでしょう。