大阪でのIGLTA世界総会の成功
2024年10月23日から26日まで、大阪で開催された『IGLTA世界総会2024』は国際LGBTQ+旅行協会(IGLTA)による史上最大のコンベンションとして注目を集めました。北米以外で行われたこの総会には、50を超える国々から多くの参加者が集い、LGBTQ+ツーリズムの拡大とその重要性が改めて認識される一歩となりました。
IGLTA会長のジョン・タンゼラ氏は、本イベントがアジアでのビジネス関係の新たな構築の機会を生むものであり、地域内のLGBTQ+ツーリズムの認知度向上に役立ったと感謝の意を表しました。また、大阪観光局の溝畑宏理事長も、本総会が大阪の多様性を再確認する好機となったことを嬉しく思うと述べています。
開催概要と内容
総会は、大阪城を望む『ザ ランドマークスクエア オオサカ』でのオープニングレセプションに始まりました。この盛大なイベントでは、バイヤー企業の参加もあり、多様なネットワーキングの場が提供されました。特に、年商6億8,850万ドルを超える企業が参加した『Buyer/Supplier Marketplace』では、観光業の新たな展望が開かれました。
また、IGLTA Foundation Think Tankでは、Googleの協力を得て、世界各国のリーダーが集まり、LGBTQ+の職場における包括性を議論しました。さらに、Black Travel Leaders BreakfastやFireside Chatなどのセッションでは、異なる視点からの対話が行われ、業界全体の理解が深まりました。
大阪の役割と成果
本総会では、日本各地、特に大阪だけでなく北海道や東京、福岡などの観光地も連携して参加し、プレ・ポストのFAMトリップを通じて日本全体の魅力を発信しました。これによって、大阪がLGBTQ+フレンドリーな観光地としての地位を確立し、2025年の大阪・関西万博に向けた期待が高まりました。
さらに、IGLTA財団の主催による『Voyage Fundraiser』では、8万ドル以上の寄付金が集まり、LGBTQ+ツーリズムのさらなる促進が目指されました。
次回の予定
来年は、2025年10月21日から25日にカリフォルニアのパームスプリングスで次回のIGLTA世界総会が開催される予定です。参加者や関係者が集まり、より広範な議論が展開されることが期待されています。
本イベントを無事に終えたことに、IGLTAはもちろんのこと、大阪観光局の尽力も大きく寄与したと感謝の意が表されています。今後のLGBTQ+ツーリズムの発展に向けての取り組みが、ますます注目されることでしょう。