オンライン国際交流プログラムの学習効果に関する調査
日本国内外の中学・高校の生徒や教員を対象にした大規模調査が、一般社団法人HelloWorldによって実施されました。この調査は、英語の授業内で行われるオンライン国際交流が学生たちの学習意欲や英語スキルにどのような影響を与えるかを分析したものです。
調査の背景
HelloWorldは異文化交流や多様性を重視し、子どもたちに国際理解の機会を提供することを目的としています。この調査は、同社の英語教材「WorldClassroom」を活用したオンライン国際交流プログラムの導入効果を検証するために実施され、そのデータはIntEx研究所が分析しました。
調査の方法と対象
この調査には、日本国内の教員282名と生徒13,059名、海外の教員315名、生徒2,345名が参加。インターネットを通じたアンケート方式で行われました。調査期間は2024年5月から2025年3月までです。
主な調査結果
1. 英語学習への主体的な取り組み
調査結果によれば、日本国内の教員の92.2%、海外の教員の98.1%が、国際交流後に生徒が主体的に英語学習に取り組むようになったと回答しています。これは、国際交流が生徒の学習姿勢に大きく影響を与えていることを示唆しています。
2. 学習意欲の向上
日本の生徒の91.8%が、国際交流授業を通じて英語をもっと上手に話したいと思うようになったと回答しました。海外の生徒も同様で、91.8%が英語をコミュニケーションツールとしてもっと活用したいと感じています。
3. 英語4技能の向上
教員と生徒それぞれが、国際交流が英語の4技能(聞く、読む、話す、書く)に与えた影響を評価しました。特に「話す」力の向上に役立ったという回答が多く、次いで「聞く」力が上位を占めました。一方で、「読む」力については、教員は53.7%、生徒は72.2%が役立ったと感じています。
4. 多文化理解への意欲
国際交流授業を通じて、88.3%の日本の生徒が世界中の文化や生活についてもっと知りたいと思ったと回答しました。これは、国際交流が英語学習や意欲の向上にとどまらず、多文化理解へとつながっていることを示しています。
結論と今後の展望
この調査の結果から、オンライン国際交流が生徒の英語スキルの向上や学習意欲の醸成に寄与することが明らかになりました。また、多様な価値観の理解を深めることで「グローバル人材」の育成にも寄与する可能性が高いと言えます。今後もHelloWorldは、このような国際交流の機会を最大化し、通常の授業にフィードバックする取り組みを進めていく予定です。
お問い合わせ
本調査に関するさらに詳しい情報は、一般社団法人HelloWorldの公式ウェブサイトをご覧ください。連絡先は電話050-1754-0066、メールは
[email protected]です。