あかくま屋の「やさしいくすり箱」が旭化成のアクセラレータープログラムで優秀賞受賞

あかくま屋の革新的な取り組み：やさしいくすり箱

あかくま屋株式会社が開発中の「やさしいくすり箱」が、旭化成グループ主催のアクセラレータープログラム「LIFE CO-LAB.」で優秀賞を受賞しました。このプログラムは、住まいやライフスタイルに関連する新しいビジネスプランを支援するもので、今年寄せられた113件の提案の中から選ばれた9社の一つです。この受賞は、あかくま屋の革新的な取り組みが高く評価された証と言えるでしょう。

便利さとシンプルさの融合

「やさしいくすり箱」は、個人が自身で薬の管理を実現できるように設計されています。使用者は複雑な設定を内部する必要がなく、簡単に自身の服薬状況を把握できます。その目的は、他者からの管理を必要とせず、利用者が自立して服薬を行うことです。

現代では、さまざまなツールや道具が複雑化し、かえって使いにくいと感じることもあるかもしれませんが、「やさしいくすり箱」はその逆を目指しています。必要のない機能を排除し、シンプルな構造にこだわることで、誰でも直感的に使えるデザインになっています。

データ収集による見守り機能

さらに、「やさしいくすり箱」は使用状況に関するデータを収集する仕組みも導入予定です。これにより、遠くにいる家族が見守りやすくなり、医師や薬局も服薬指導をより効率的に行き届くことが期待されています。このように、ただの薬箱ではなく、医療面での視点も考慮された製品です。

あかくま屋のビジョン

あかくま屋株式会社は、宮崎県宮崎市に本社を置く企業で、キャラクターデザインやプロモーションを行っている会社です。「人に寄り添うテクノロジー」をテーマに、制作した商品やサービスで人々の生活に寄与することを目指しています。2019年に設立以来、前述の「やさしい薬箱」の開発を始め、今では20名以上のメンバーが参加する応援チーム「やさしい薬箱を作り隊」も設けられ、より多くのアイデアと協力のもとでプロジェクトが進行しています。

今後の展望

「LIFE CO-LAB.」プログラムへの参加をきっかけに、あかくま屋は旭化成グループからの支援を受けることになりました。約4ヶ月間のプログラムを通じて、製品の実証実験やビジネスプランのブラッシュアップを行い、その成果を2021年12月に開催される成果発表会で発表する予定です。これにより、「やさしいくすり箱」はさらに磨きがかかり、選ばれる製品として多くのユーザーに届くことでしょう。