Z世代の時間活用法を探る新たな調査結果に見る若者のライフスタイル

株式会社SHIBUYA109エンタテイメントのマーケティング機関『SHIBUYA109 lab.』は、15歳から24歳のZ世代に焦点を当てた時間の使い方に関する意識調査を行いました。この調査は、外部調査パネルによるウェブ調査や独自のインタビューを通じて、若者の時間に対する価値観を明らかにしています。

Z世代はタイパ（タイムパフォーマンス）を意識しているのか？

調査結果によると、Z世代は自らの時間の使い方について非常に意識的でありながら、「タイパ」という言葉は日常会話ではあまり使われていないことが分かりました。具体的には、7割以上の人々が「タイパ」という表現にあまり馴染みがないとのことです。しかし、これは彼らが効率的に時間を使用していないことを意味するわけではありません。むしろ、彼らは無意識のうちに時間を効率よく使い、大切なことに時間をかけている傾向が見受けられます。

Z世代のタイパハック

次に、Z世代がどのように時間を効率化しているかについて探りました。動画コンテンツの視聴速度を変更することがその一つで、知識を得るためのコンテンツでは2倍速で視聴する人が多く見受けられました。一方、映画などのエンターテインメントに関しては、2倍速での視聴が少数派にとどまっていることも調査で明らかになりました。

また、Z世代は移動時間を利用してさまざまな作業を同時に進めるマルチタスクが基本となっており、スマートフォンやアプリを駆使して効率的に時間を管理しています。特に、移動時の時間を有効活用する意識が強く、時間を有効に使うことで自分の生活を豊かにしようとしていることが伺えます。

非効率さを求めるZ世代

興味深いことに、多忙な日常を送るZ世代が「何もしない」時間を求めているという結果も浮かび上がりました。約7割の人々が、何もしない時間が欲しいと答えており、効率を重視する一方で、その反作用として非効率な過ごし方にも魅力を感じていることが示されています。この「何もしない時間」はSNSやスマートフォンから距離を置く機会とも関連しており、デジタルデトックスの需要の高まりがうかがえます。