Cato NetworksがAlpine F1チームと新たなパートナーシップを締結
近年、デジタル技術の進化は様々な業界にもたらす影響が大きくなっています。この度、ネットワークセキュリティのリーダーであるCato Networksが、Alpine F1チームとのグローバルパートナーシップを結び、デジタルインフラの進化に挑むことが発表されました。この提携は、F1界におけるデジタル技術の重要性を再認識させるもので、データの力を活用して競争力を高める試みが期待されています。
F1におけるデータの重要性
F1カーは、1レースでなんと50億件以上のデータポイントを生成し、レースウィーク全体では1.5TBを超える情報が扱われます。データは、レースの結果を左右する燃料ともいえる存在であり、その運用の仕方が勝敗を分けます。Cato Networksは、この重要なデータを効率的かつ安全に管理するためのソリューションを提供します。
Catoの提供するソリューション
Cato Networksは、速やかで安定したデジタルインフラを実現するために、複数の技術を駆使しています。特に注目すべきは、以下のポイントです:
1.
国境を越えるグローバルPoPネットワーク
Catoが構築するネットワークは、世界中のサーキット、本社、クラウドを低遅延でつなぎ、どの地点にいても安定した通信を提供します。これによりレース中のリアルタイムデータ共有が可能になり、迅速な戦略判断をもたらします。
2.
リアルタイム大容量データ伝送
テレメトリーによるデータ解析は、タイヤ温度や燃料消費といった重要な情報を即座に本社に伝え、走行中の分析をサポートします。
3.
ゼロトラストセキュリティ
Catoは、ZTNAやDLPといった技術を駆使し、高度な機密性の要件を満たしながら外部脅威から車両データを守ります。
4.
AI駆動の脅威検知とXDR
進化するサイバー攻撃をリアルタイムで防ぐために、Catoは生成AIを用いた防御技術を実装し、絶えず変化するリスクに対応します。
5.
運用のシンプル化
複雑な現場構築を不要にし、ITチームが戦略と分析に集中できる環境を提供します。
これらのソリューションを通じて、Cato NetworksはAlpine F1チームの競争力を強化する基盤を支えます。デジタルインフラの構築を通じて、両者は新たな時代のF1を予感させる取り組みを進めています。
変革期を迎えるF1
2026年、F1はハイブリッドエンジンと100%持続可能な燃料への移行を目指す大きな転機を迎えます。この重要な年に向け、Alpine F1チームはCatoのSASEソリューションの導入を開始します。シーズンの開幕は2026年3月6〜8日のオーストラリアGP(メルボルン)で、最終戦は12月4〜6日のアブダビGPで行われます。
Cato Networksは「変化を常態とし、革新を貫く」という信念の下、Alpine F1の進化を支え、新たなF1の未来を切り開いていく意気込みです。両者の共通点は、挑戦することへの情熱であり、Catoは技術面から、Alpineはレースのフィールドからその限界に挑もうとしています。
コメント
Cato NetworksのVPであるメラヴ・ケレンは、次のようにコメントしています。「私たちとBWT Alpine F1 Teamは、革新性にあふれ、常に進化を続けることを目指しています。Alpine F1 Teamがトラックで限界に挑む一方で、我々はネットワークとAIの力でITインフラの可能性を引き出します。」
また、Alpine F1チームのグローバルマーケティングディレクター、ガイ・マーティンは「Cato NetworksをオフィシャルSASEパートナーとして迎えられることを嬉しく思います。2026年のシーズンは技術的なリセットの年となりますが、Catoはこの挑戦を支え、野心を実現するための重要な役割を果たします。」と述べています。
今後の展望
CatoネットワークとAlpine F1チームは、データをリアルタイムかつ安全に活用する新たな基準を確立することを目指しています。この「国境を越えるデジタルインフラ」は、F1の勝敗だけでなく、次世代の産業におけるデジタルトランスフォーメーションを先導する力となるでしょう。
企業に関する情報
Cato Networksは、ネットワークとセキュリティを統合したSASEのリーダーです。SD-WANやグローバルバックボーン、クラウドネイティブセキュリティを融合させ、企業のデジタル変革を加速するソリューションを提供しています。また、BWT Alpine Formula One Teamは、FIAフォーミュラ1世界選手権に参戦するハイレベルなチームであり、長年にわたるモータースポーツの歴史を持っています。