「CIマップ」で地形情報がもっと身近に
中央開発株式会社が開発した微地形表現図「CIマップ」が、全国的に利用されるウェブサイト「全国Q地図」に追加され、2026年9月1日から一般公開されることが発表されました。このアナウンスは、地形情報の利用に革新をもたらすものとして、特に地形判読や防災活動において重要なステップとなるでしょう。
CIマップの概要と特徴
「CIマップ」は、地表の傾斜を可視化するために「収束度(Convergence Index)」という指標を用い、地形の特性を視覚的に把握しやすくします。このマップを用いることで、尾根や谷といった地形的特徴を簡単に認識でき、地形判読による自然災害のリスク評価にも活用されます。
国土地理院のデータを基にした全国Q地図は、従来は専門のソフトウエアが必要だったCIマップを、ウェブブラウザで手軽に閲覧できる環境を整えており、より多くの人々に地形情報が届くことを目的としています。
全国Q地図とは
全国Q地図は、地理院地図をベースにした非営利のウェブサイトです。2020年1月に開設以来、多くのメディアや学術機関、自治体で利用されてきました。様々な地理空間情報をシームレスに切り替えられるため、利用者は任意の情報を簡単に重ね合わせて参照することができます。また、測量士によって精度管理が行われているため、高い信頼性を有しています。
CIマップの利用方法
これまで、CIマップの利用にはQGISなどの専門ソフトが必要でしたが、全国Q地図の新たな実装により、誰でも簡単にCIマップを利用できるようになりました。登山や郷土史の研究、さらには防災情報の取得にも役立ち、幅広い分野での活用が期待されています。
地形判読を行う際、CIマップでは尾根や小丘が赤色、谷や凹地形が緑色で表現され、斜面の傾斜に合わせて色合いが変化します。これにより、地形の見え方が直感的に理解しやすくなり、利用者は目的に応じた情報を簡単に得られることでしょう。
商用利用に関する注意点
CIマップは、商用・非商用を問わず無料で利用できるものの、商用利用の際には名前の使用や参考文献の明記が必要です。具体的には、収束度を用いた微地形表現図の論文を参考にすることが求められています。これにより、民間企業や研究機関がこの有用な地形情報を活かし、自らのプロジェクトに組み込むことができます。
中央開発の背景と今後の展望
中央開発株式会社は1946年に設立された、地盤コンサルティング業界のパイオニアです。地質調査からインフラ整備にかかわり、今後もデジタルトランスフォーメーションを推進し続けるとされています。「地質DX」の概念のもと、点群データやAI技術などを活用して新たな価値を創造し、さらに多くのプロジェクトにおいて安全で信頼性の高いデータを提供していくでしょう。
土と水ホールディングスグループとしても、自然現象と人間活動の接点において、新たな技術やアプローチを模索し続けています。これにより、持続可能な社会の実現に向けて貢献することが期待されているのです。
結論
「CIマップ」の全国Q地図への追加により、地形情報は今まで以上に身近なものとなります。この革新的なツールが、様々な分野において安全な選択を促進し、私たちの生活をより良いものに変えていくことでしょう。ぜひ、この新しい地形情報の活用方法を多くの方に知ってもらい、積極的に利用していただきたいと思います。