静岡県で小学生向けバス無料デーを実施し大盛況！新しい体験の場に

静岡県小学生バス無料デー、大盛況の結果

静岡県では2023年12月7日（土）から8日（日）の2日間、県内の全小学生約173,000人を対象に、バス無料デーを実施しました。この取り組みは「乗って、残す。」というコンセプトのもと、一人でも多くの小学生にバスを利用してもらうことを狙いとしています。

1. 利用者数の変化

実施されたこのイベントでは、バス事業者からの報告によれば、通常の利用者数と比較すると、無料デー期間中の小学生利用者数は、前週や翌週に比べて約4倍に増加しました。特に目立つのは、普段あまりバスを利用しない小学生にとって新たな経験の場となることができた点です。

2. 利用促進の成果

実施日中にバスに乗った小学生の中で、これまでの乗車回数が3回以下だった子どもたちが44%を占めており、中には一度も乗ったことがない子どもが15%も含まれていました。このことから、普段はバスを利用しない子どもたちにバス利用の体験機会を提供できたことが分かります。

3. 利用意向と意識の変化

バス無料デーに参加した小学生に対するアンケートによると、次回の無料デーが開催される際には乗ってみたいと回答した子どもが全学年で6割を超えました。また、その中でも約8割の子どもが無料デーでなくてもバスに乗りたいと考えるようになったことが明らかとなりました。

さらに、子どもと一緒にバスに乗った保護者の8割以上がこのイベントに満足しているとのことで。その理由には「子どもの経験になったから」といった声が多く寄せられました。保護者たちもこの取り組みが、子どもたちのバス利用の良いきっかけになると認識していることが伺えます。

また、今回はバスに乗らなかった保護者たちの9割以上が、次回こそは子どもを乗せたいと希望しています。これらの結果から、多くの小学生やその保護者が今後もバスを利用したいと考えていることが分かりました。

4. 今後の展望

ただし、無料デーによる行動変容が今後どのように影響を与えるかは、さらなる調査が必要だと指摘されています。今後の定期的な利用促進策やイベントの実施によって、バス利用が日常化することが期待されています。静岡県のこうした取り組みは、子どもたちが公共交通を身近に感じるきっかけを作ると同時に、地域全体の交通環境の向上にも寄与するでしょう。

静岡県の小学生バス無料デーは、交通インフラの利用促進と子どもたちの新たな体験の場を提供する素晴らしい試みであり、今後もこのようなイベントが続いていくことを期待したいです。