テクトロニクスの新たな挑戦:7シリーズDPOオシロスコープ
東京・港区に拠点を構えるテクトロニクスが、最新の超高性能計測器「7シリーズDPOオシロスコープ」を発表しました。業界で最小のノイズ、最高の有効ビット数を誇り、エンジニアたちの新たな挑戦を支援するために設計されています。
この新世代オシロスコープは、最大25GHzの周波数帯域をカバーし、従来の計測器と比べてデータ転送は10倍も速く、圧倒的な低ノイズによりより複雑な信号を捉えることが可能です。これはエンジニアが観察と理解を深め、より迅速に研究・設計を進める上で重要な要素となります。
テクトロニクスの社長、クリス・ボーン氏は「この7シリーズは、世界中のエンジニアとの共同開発によって作られました。そのため、高い周波数域でのカバレッジ、低ノイズ、高速なデータ解析など、エンジニアが必要としている機能を提供します。」と語ります。
機能の概要
7シリーズオシロスコープは、以下の特長を備えています。
1.
信号忠実度の向上: 低ランダムノイズの実現により、業界リーダーの6.5ビットから7.5ビットの有効ビット性能を誇ります。
2.
可視性の向上: "QuietChannel™"テクノロジーを採用し、高速信号損失の補正を行うことで、より高い測定の忠実度を実現。
3.
スループットの加速: 10G SFP+ LANと革新技術TekHSI™により、データ転送を最大10倍に。
4.
拡張性: アップグレード可能なアーキテクチャで、既存のプローブと互換性を持つ設計。
5.
最新のワークフローに対応: 15.6型タッチスクリーン搭載、WindowsとLinux両OSに対応し、効率的な解析を実現。
次世代技術の支え
7シリーズの中核となるのが、テクトロニクスの最新のチップセット、Tek079とTek085です。このカスタムASICと最適化されたFPGA、GPUを組み合わせた設計により、シグナル・インテグリティを保持しながら、より高い周波数に対する柔軟性も持ち合わせています。
また、計測の精度を高めるための専門家との緊密なパートナーシップを築いており、すべての仕様が厳密に検証されています。
TekScopeソフトウェアの強力なサポート
7シリーズは、直感的なインターフェースを持つTekScope®ソフトウェアを搭載しており、ワークフロー全体の効率化を図ります。ユーザーはより迅速に深い洞察を得ることができ、自らの発見を加速させることができます。
この新しいオシロスコープの最初のモデルであるDPO714AXは、すでに受注が開始されており、今月末には出荷が始まる予定です。詳細やデモ依頼は公式ウェブサイトで確認可能です。
企業情報
テクトロニクスは、アメリカ・オレゴン州に本社を構え、80年にわたり電子計測の分野で前進を続けています。顧客のニーズに応じた革新的なソリューションを提供し、測定精度を向上させるための努力を惜しまないブランドです。