ABEJAがNEDOの生成AI基盤プロジェクトに採択
株式会社ABEJAは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施した「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業」において、生成AI基盤モデルの研究開発プロジェクトが採択されたことを発表しました。このプロジェクトは、LLM(大規模言語モデル)の利活用加速を目的にしており、今後の業務効率化やデータ活用の可能性を大きく広げることが期待されています。
プロジェクト概要
今回のプロジェクトでは、ABEJAが提案した「ロングコンテキスト対応基盤モデルとAIエージェント構築」に関する研究開発が行われます。この取り組みにより、ミッションクリティカルな業務においてLLMの導入が促進され、業務の精度や利便性が向上することが期待されています。ABEJAは、第一期および第二期で得られた知見を活かし、常に改善された技術を提供していく予定です。
研究の背景
ABBJAは、創業以来「ゆたかな世界を、実装する」という理念のもと、AIを用いたデジタルプラットフォーム事業を展開してきました。特にミッションクリティカルな業務に対するAI導入を重視し、エンタープライズ企業との連携も強化しています。現在、世界中の企業がLLMを中心とした生成AIから得られる大きな価値を追求しており、日本でもこの分野での基盤モデル開発が急務となっています。
経済産業省とNEDOは、日本国内での技術力向上を図るため、GENIACというプログラムを立ち上げ、企業の創意工夫を促進しています。このGENIACに参加することで、ABEJAは三期連続での参画を果たし、生成AIの社会実装に貢献していくことが決まっています。
ミッションクリティカル業務におけるLLMの利点
ミッションクリティカルな業務とは、業務の性質上、完全無欠な正確性が要求されるため、導入に対して慎重な姿勢が求められる領域です。ABEJAは、こうした業務に特化したLLMの構築を進め、業務の精度や効率を著しく向上させられると考えています。具体的には、ローカル環境において動作可能な小型化モデルの開発や、複雑な業務内容に対して高度なプランニング能力を持つAIエージェントの構築に取り組んでいます。
変革をもたらす技術
第三期事業では、ABEJAは特に「ToolUse能力」の強化に取り組むことで、業務プロセスを一部代替するAIエージェントの機能を進化させる狙いがあります。エンタープライズ企業と協力し、構築したLLMやAIエージェントを実際の業務に応用することで、具体的な業務効率化を実証することを目指します。これにより、企業はより高い精度で業務を遂行し、高い費用対効果を享受できるようになります。
ABEJAの未来へ向けた挑戦
今後、ABEJAは国内外のエンタープライズ企業との連携をさらに強化し、生成AI技術を通じて新たな価値を提供していく計画です。実際にNEDOに公募したこのプロジェクトの実施を通じて、ABEJAはAIと人が協調し合う「ゆたかな世界」の実現に向け、一歩ずつ進んでいくことでしょう。この活動が業界全体に与える影響も大いに期待されています。
公募事業の実施期間は2025年8月から2026年2月までで、業務に特化した技術の進化がどのように展開されるのか、今後の動向に注目です。