鳥取市が「HELLO CYCLING」本格運用との協定を締結しシェアサイクルを開始

鳥取市が新たな交通手段を提供

鳥取市は、株式会社トリベイとOpenStreet株式会社と共同で、シェアサイクルサービス「HELLO CYCLING」の本格運用を2023年12月1日に開始します。この新たな交通手段は、観光振興や地域の活性化に寄与すると期待されています。

協定によるシェアサイクル事業の始動

市長の深澤義彦氏を含む関係者のもと、13月に締結されたこの協定は、鳥取市内での様々な活動を効率化するためのものです。特に、市民と観光客両方の利便性向上を目的に、シティサイクルとスポーツ型電動アシスト自転車を併せて展開します。

これに先立ち、8月から行われていたシェアサイクルの実証実験により、6カ所のサイクルステーションが設置され、多くの利用実績が得られました。この結果を受けて、事業の本格運用に向けた準備が整いました。

サイクルステーションの設置

本格運用にあたり、以前のステーションのほか、鳥取市役所やJR鳥取駅前、鳥取市民会館などに新たなサイクルステーションが設置される予定です。これにより、利便性がさらに向上し、市民や観光客が気軽に自転車を利用できる環境が整います。

地域活性化と観光振興の重要性

「HELLO CYCLING」は、都市の公共交通の補完としての役割を担い、新たなシームレスな移動手段を市民や観光客に提供します。深澤市長は、実証実験の結果、自転車の可能性を再認識し、「市内の公共交通を補完する事業として多くの方に利用してもらいたい」と述べています。

利用料金とアプリの整備

サービス利用については、アプリ「HELLO CYCLING」のダウンロードが必要です。利用料はシティサイクルが最初の30分150円、スポーツタイプが200円から始まり、延長料金も設けられています。アプリでは利用場所の検索や自転車の予約、決済が可能で、利用者は全国のシェアサイクルステーションで自転車を借り受けることができます。

ステーション設置への協力を呼びかけ

今後、鳥取市、トリベイ、OpenStreetの3者は連携し、観光客と市民の利用促進に努める方針です。また、用地を提供できる事業者にはトリベイへの問い合わせが呼びかけられています。地域に密着したシェアサイクル事業は、公共交通の代替手段として、また市民生活を豊かにするための重要な役割を果たすことが期待されます。

さらなる発展に向けて

このシェアサイクル事業は、2025年から2030年までを見据えた長期的なプロジェクトとして位置づけられています。地域のエネルギーを生かし、乗り換えのスムーズさを提供することが求められます。トリベイのエネルギー供給事業と同様に、地域の活性化に向けた試みが今後ますます重要となるでしょう。

国道や主要な観光地へのアクセスを容易にし、サイクリングを楽しむことのできる環境が整い、多くの人々に利用されることを期待しています。