三井住友ファイナンス、シンガポールでの新しい電子取引サービスを開始
三井住友ファイナンス&リース株式会社(SMFL)は、シンガポール支店でウイングアーク1st株式会社の「invoiceAgent 電子取引」サービスを導入しました。この取り組みにより、リース契約などに関連する請求業務の帳票を電子化し、より効率的な業務プロセスを実現します。
電子取引サービスの概要
「invoiceAgent 電子取引」とは、従来の紙ベースの請求関連帳票を電子化し、取引先にeメールで配信するサービスです。SMFLはこのシステムを2021年から国内で導入しており、その結果、ペーパーレス化によるCO2排出量の削減や帳票の印刷・発送業務の効率化を実現してきました。
今回は初めて海外拠点への導入を行うもので、言語の壁やリモートでの導入支援など多くの課題がありました。しかし、両社のこれまでの協力関係と国内での成功事例を基に、スムーズな導入が可能となりました。
シンガポールのデジタル化戦略
シンガポール政府は、「スマートネイション構想」に基づき、あらゆる分野でのデジタル化を推進しています。この流れに沿い、SMFLもシンガポール支店の業務のデジタル化を進め、ガバナンスの強化、業務の効率化を目指しています。また、今後は他の海外拠点でもこのサービスを広げる計画を立てています。
SMFLの企業理念
SMFLは、経営理念で「デジタル先進企業」を掲げています。2023年度から2025年度にかけての中期経営計画では「電子化の徹底」を重視し、ペーパーレス化や柔軟な勤務体系の導入を進めています。また、「金融×事業×DX」をテーマに、社会課題の解決を目指す事業にも積極的に取り組んでいます。
未来への展望
SMFLの今回の取り組みは、ただの電子化に留まらず、国際的な文書流通プラットフォームの基盤構築を目指しています。「invoiceAgent 電子取引」の成功により、他の国々でも業務のデジタル化に寄与できる可能性があります。これにより、企業活動がより持続可能な形へと進化することが期待されます。
ウイングアーク1stの強力なパートナーシップを得て、SMFLは次なるステップへと歩みを進めています。シンガポールでの成功を足掛かりに、新たな市場での挑戦が始まることでしょう。