太陽光発電所を狙った盗難対策として防犯システムが登場

太陽光発電所の防犯を強化する新システム

近年、太陽光発電所における盗難事件が増加しており、特に銅線などの金属が狙われることが多くなっています。中でも2023年にはこれらの被害が過去最多となり、各地で警戒が呼びかけられています。株式会社ラプラス・システム（本社：京都市）は、これに対抗すべく2024年7月29日より新たな防犯システムの販売を開始することを発表しました。

この防犯システムは、太陽光発電所の状況をリアルタイムで監視し、侵入者を阻止するための機能を備えています。具体的には、人感センサーを利用して、発電所に侵入した際には、設定された連絡先に対して即座に異常を知らせるメールを送信します。さらに、最大90dBのサイレンと赤色の回転灯、また高輝度LEDライトを使った警告を行い、侵入者を威嚇します。これにより、発電所利用者は迅速に対応することが可能となり、発電所の安全が大幅に向上することを期待されています。

遠隔監視機能と高度な管理能力

類似の技術として、ラプラス・システムが提供する「L・eye」という遠隔監視システムと「Solar Legato」という自動出力制御システムもあります。これらはすでに導入されているシステムと互換性があり、今回は新たに防犯オプションとして後付けが可能です。特に「L・eye」は、太陽光発電システムと直接通信し、発電量や詳しい異常情報を監視することで、発電効率の向上を実現します。

また、自家消費型太陽光発電向けの「Solar Legato」は、特許技術を活用して発電電力を適切にコントロールし、電力の無駄を最小限に抑えることが可能です。このシステムがあれば、電力需要に応じた最適な発電ができるため、環境にも優しい選択となります。

企業の成長と将来性

ラプラス・システムは、再生可能エネルギーの分野に特化した企業で、34年間の歴史を持ちます。同社の監視システムは、導入件数で83,000件を超え、業界内でのシェアもトップクラスを誇っています。この実績に基づいた技術開発が、将来的にはさらに多くの太陽光発電所の運営に貢献することでしょう。

今回の防犯システムの導入が、太陽光発電事業者にとって新たな安全のスタンダードとなることを期待しています。