AIスーツケース開発
2025-01-22 14:50:33

視覚障害者を支援するAIスーツケース開発の新展開

HEROZが提案する革新的なAIスーツケース



HEROZ株式会社は、視覚障害者の移動を支援する「AIスーツケース」の音声対話機能を開発するため、国立研究開発法人科学技術振興機構からの公募型プロポーザルにおいて選ばれました。この取り組みは、日本科学未来館にて実施され、視覚に障害を持つ方々の自主的な移動を可能にするための新たな技術を提供します。

AIスーツケースの特徴と機能



AIスーツケースは、従来のスーツケースとは異なり、内部に高度なコンピューターやセンサーが搭載されています。このロボット型のスーツケースは、周囲の状況を把握しながら、視覚障害者を目的地まで安全にナビゲートします。特に注目すべきは、その音声対話機能で、ユーザーが自然言語で会話し、様々な情報を得ることができる点です。具体的には、施設情報の質問に答えたり、ユーザーの興味に基づいた提案を行ったり、周辺の状況を音声でアナウンスすることができます。

音声対話機能の開発



この音声対話機能は、大規模言語モデル(LLM)を基盤にしています。この技術を活用することで、AIスーツケースとユーザーとのインタラクションはよりスムーズになります。具体的には、ユーザーはAIスーツケースのスマートフォンアプリと会話することができ、目的地や観光プランの選択・変更が可能になります。これにより、視覚障害者が自立して旅行を楽しむためのサポートを実現します。

大阪・関西万博での実証実験



このAIスーツケースは、2025年に開催される大阪・関西万博「ロボットエクスぺリエンス」の一環として登場します。万博では、複数のAIスーツケースが同時に運用され、その効果を検証するための実証実験が行われる予定です。この試みは、社会に向けた実装モデルを構築する上で重要なステップとされています。

安全で誰もが使える技術を目指して



HEROZの開発チームは、システムのセキュリティと安定性はもちろん、老若男女を問わず広く利用できる技術の構築を目指しています。すべての人々が平等にアクセスできる移動支援ロボットの実現に向け、継続的な革新を追求していく所存です。

この取り組みは、視覚障害者の社会参加を促進し、その移動の自由度を高めると同時に、テクノロジーが新しい可能性を切り開くやり方を示しています。AIスーツケースの登場によって、旅行の楽しみが障害のある方々に広がることを期待しています。


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会社情報

会社名
HEROZ株式会社
住所
東京都港区芝5-31-17PMO田町7F
電話番号

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