静岡鉄道が新たに生理用ナプキンの常備サービス「OiTr」を開始
静岡県静岡市に拠点を置く静岡鉄道は、女性が安心して利用できるトイレ環境を提供するため、私鉄として初めて「OiTr」(オイテル)を導入しました。このサービスは、全国の公共交通機関や商業施設などの女性用トイレに生理用ナプキンを常備し、無料で提供するものです。2025年3月26日から、新静岡駅、草薙駅、新清水駅の3箇所でサービスが始まります。
OiTrとは?
OiTrは、生理用ナプキンを常備する日本初のサービスです。各駅に設置されたディスペンサーから、専用アプリを通じて無料で生理用ナプキンを受け取ることができます。2時間ごとに最大7枚のナプキンを受け取ることが可能で、女性たちの急なニーズにも応えることができる仕組みです。
設置された駅詳細
所在地: 静岡県静岡市葵区鷹匠1-14-1
設置台数: 2台
詳細
所在地: 静岡県静岡市清水区草薙1-345
設置台数: 1台
詳細
所在地: 静岡県静岡市清水区相生町62-1
設置台数: 2台
詳細
静岡鉄道の思い
静岡鉄道は、社会課題である「生理の貧困」の解決に貢献することを自社の使命と考え、このサービスを導入しました。コロナ禍を経てこの問題が顕在化したことから、地域に根付いた企業として、現状を改善しようとしています。また、企業のダイバーシティ推進の一環として、利用者に公平な機会を提供するためにも、この取り組みは重要です。
社会に必要な取り組み
生理の問題は、個人の問題ではなく社会全体の課題として捉える必要があります。生理用ナプキンが簡単に手に入る環境を整えることで、女性たちが日常生活や働く上での負担を軽減することが可能です。このような取り組みが、社会全体での理解と意識向上につながることでしょう。
未来に向けて
OiTrを通じて、すべての人が生理に対する理解を深め、これが当たり前となる社会を目指して活動を続けていきます。生理に関する問題を議論することができる環境を整えることで、長期的には「生理の貧困」を解消する一歩を踏み出すことができるでしょう。静岡鉄道の取り組みは、単なるサービスの提供にとどまらず、持続可能な社会を実現するための重要なステップです。