通信の日本史
2021-11-24 10:00:11
通信の進化とその歴史を知る一冊『通信の日本史』の魅力
通信技術の歴史を読み解く一冊
コロナ禍による制約の中、多くの人がオンラインでのコミュニケーションを強いられる中、私たちは意識的に「人とつながること」の大切さを再認識しています。その背景には、人類の知恵が生んだ通信技術の進化があります。著者の玉原輝基氏が書いた『通信の日本史』は、この通信技術の変遷をわかりやすく解説した一冊です。
著者誕生のきっかけ
著者は、ある日、移動通信システムに関する書籍を読んでいると、携帯電話進化の歴史にふと興味を持ちました。しかし、専門書は内容が難解で、一般読者向けの資料は見つからない。そこで「自分で書こう」と決意したのが、本書の誕生の瞬間です。玉原氏には、通信技術の面白さを多くの人に伝えたいという思いがあり、その情熱がこの本の基盤となっています。
通信と人間関係の歴史
『通信の日本史』では、古代から現代に至るまでの通信技術の進化が描かれています。人が遠く離れた相手と意思を伝え合うために抵抗を重ね、技術を進化させてきた背景には、常に「人と人とのつながり」があります。著者はこの点を強調し、単なる通信手段の発展だけでなく、その裏にある人々の営みを紹介しています。
電信の革命
かつては「飛脚」による情報の運搬が主流だった時代、交通と通信の境界が存在していました。しかし、電信の登場により、これが分離され、迅速な情報伝達が可能になりました。今では電話、メール、FAXなどが当たり前のように利用されていますが、その背後には長い歴史と技術革新があることを著者は教えてくれます。
ジェネレーションギャップを楽しむ
特に興味深いのは、電話の歴史に関する記述です。携帯電話が普及し始めてから約30年しか経っていないため、2020年代を生きる世代とその前の世代との間には明白なギャップが存在します。年配の方にとっては懐かしさを感じ、若い人には新鮮に映る電話の歴史が、両者のつながりを形成しています。
全国の図書館からの高い支持
発売直後から、全国の図書館から多数の注文を受けるなど、多くの人がこの本に興味を示しています。特に、近年導入が進む5Gに関連した通信の変化が、再びこの問題への関心を喚起しているようです。医療や教育、ビジネスの現場でも、通信技術が果たす役割の重要さは増しています。
著者と出版社の想い
玉原氏は、この本を通じて、通信技術がもたらす未来に希望を持って欲しいという願いを込めています。コロナ禍で閉塞感を抱える今、少しでも多くの人々に楽しみを提供し、未来の可能性を感じるきっかけとなることを期待しているのです。この本を手にすることで、通信技術の進化とその影響を深く理解できるでしょう。
著者のプロフィール
著者の玉原輝基氏は、関東通信工業株式会社の代表を務めており、通信業界の老舗として知られています。多岐にわたる通信関連の知識に裏打ちされたこの本は、技術や歴史に興味がある方だけでなく、未来に向けて何かを学びたいと思う全ての人におすすめです。ぜひ一度手に取って、その魅力を感じてみてください。
会社情報
- 会社名
-
関東通信工業株式会社
- 住所
- 東京都目黒区下目黒6-20-23
- 電話番号
-