抗老化に期待されるNMNサプリが新たに機能性表示食品として登場

日本国内で抗老化を目的としたNMN（β-ニコチンアミドモノヌクレオチド）のサプリメントが、消費者庁にて機能性表示食品として初めて受理されたことが報告されました。これにより、中高年の歩行能力の改善、筋力の維持、肌の健康をサポートする効果が確認されたとして注目が集まっています。

NMNの役割とは？

NMNは体内に入るとNAD+という補酵素に変わり、細胞内のミトコンドリアを活性化してエネルギー源であるATPを生成します。この過程が老化防止や生活習慣病の予防に寄与するとされ、世界中で様々な研究が進められています。特に、NMNはサーチュイン遺伝子を活性化させる影響があり、老化にともなう健康問題への対策として期待されています。

臨床試験から得られたエビデンス

このNMNを含む新たな機能性表示食品は、日本国内の65歳以上の健康な男性を対象にした臨床試験に基づいています。試験の結果、NMNを経口摂取することで運動機能や筋力の向上が確認され、期待される健康効果が裏付けられました。

臨床試験では、1日250mgのNMNを12週間継続摂取した群が、プラセボ群と比較して血中のNAD+レベルが2倍増加し、歩行速度や椅子からの立ち上がり機能、握力が有意に改善されました。また、肌に関する別の臨床試験でも、水分量や肌の弾力が改善されることが示されています。これらの結果から、NMNが中高年の美容と健康を支える重要な成分となることが期待されています。

NMNを利用したサプリメントの特徴

今回受理された「機能性表示食品NMN」は、無理のないサポートを目指した商品で、1日当たりの摂取目安量は300mgです。特に、運動機能の維持を求める中高年層や、肌の健康を気にする大人に最適な製品です。主な対象者には、運動機能を高めたい中高年男女や、肌が乾燥しがちな成人男女が含まれます。

今後の展開と期待される効果

キノケンの取り組みは、今後もNMNを利用した抗老化食品の開発と普及に貢献する予定です。実際、現在の高齢社会において、フレイル（虚弱による老化）や認知症の問題は深刻であり、NMNの継続的な摂取が高齢者の健康維持に寄与することが期待されます。

この機能性表示食品の背景には、厳しい審査プロセスがありました。NMNの効果を幅広く保証するためには、女性への効果も確認する必要があり、さまざまなデータ収集や分析を通じて安全性を証明しなければなりませんでした。

これからもキノケンは、他社への届出支援など積極的に行い、NMNをはじめとする抗老化食品の普及に努める構えです。健康を重視する多くの方々にこのサプリメントが届くことを願っています。