福岡発の水産業界の新たな章
2024年9月1日、福岡市に本社を置くアキラ水産が台湾・台北に初めての海外出店を果たしました。場所は、遠東SOGO復興店内のCity Superで、これにより福岡県・九州の水産品が台湾の消費者に届くことになりました。
アキラ水産の魅力
アキラ水産は、創業100年以上の歴史を誇る企業で、福岡市中央卸売市場を拠点に、鮮魚の仲買や加工、販売を行っています。新たにオープンした店舗では、アキラ水産が特に注力している目利き技術を活かし、厳選された福岡産や九州産の水産物が提供されます。刺身、焼き魚、一夜干し、握り寿司など、台湾の食文化に合わせたメニュー展開が行われ、現地の顧客に新たな味わいを提供しています。
スタッフは、対面で顧客とコミュニケーションを取りながら、水産物の特徴や旬を伝えることにも力を入れており、試食を通じてその魅力を直接伝える努力がなされています。これにより、食材の再評価や美味しい食べ方の提案が行われ、消費者の関心を惹きつけるようになっています。
特殊冷凍技術の導入
店舗では、東京のデイブレイク社と協力し、最先端の急速冷凍技術を導入。切りたての鮮度を保つ特殊冷凍機アートロックフリーザーを使用することで、福岡市の市場で味わえる新鮮な感覚を台湾でも再現しています。
台湾の高温多湿な気候に合わせて、冷凍水産物の流通に適した商品開発が行われているため、消費者の間でも受け入れられており、全国紙でも高評価を受けています。実際、店舗に訪れた顧客からは、美しい皮目の色や新鮮さに対して驚きと感心の声が上がっています。
店舗オープンイベントの盛況
オープンしたアキラ水産 City Super復興店では、9月8日に盛大なオープニングセレモニーが開催され、地元メディアやインフルエンサーも多数参加。マグロの解体ショーなども行われ、来場者は店舗前に長蛇の列を作りました。用意していた商品はすべて売り切れるほどの人気ぶりでした。
アキラ水産の未来展望
アキラ水産は、顧客志向の姿勢を大切にしつつ、食品ロスを減少させるSDGsの取り組みも進めています。特殊冷凍により消費期限を延ばし、より安全で安心な鮮魚を提供することを目指しています。また、日本と台湾の食の架け橋として、現地のニーズに合わせた商品開発を進め、更なる成長を遂げる考えです。
このように、アキラ水産は福岡から台湾へと新たな流通経路を確立し、多くの人々に日本の新鮮な魚介類を楽しんでもらうことを目指しています。今後の展開に期待が寄せられています。