2023年の夏、CG-ARTS(公益財団法人画像情報教育振興協会)が第29回学生CGコンテスト(Campus Genius Contest)を開幕した。このコンテストは、学生クリエイターが持つ独自の表現力や発想力に注目し、個々の才能を社会に繋げる重要な場となっている。
今年の作品募集は2023年7月12日から9月29日まで行われ、参加資格は学生が制作した作品なんと、ジャンルやテーマの制限はない。新たに設けられた部門「アート&ニューメディア」「映像&アニメーション」「ゲーム&インタラクション」は、さまざまな創作活動を通じて、学生作品に新たな可能性を提供する。
特に注目したいのは、テクノロジーに対する新しい視点や批評性を持った作品にも広く門戸が開かれていること。参加者にはこれまでの常識を超えた挑戦を期待しており、未来のアーティストたちにとっては貴重な発表の場となる。
また、今年のコンテストでは新しい「奨励賞」が設定され、未来の活動を期待される作品が選ばれる予定だ。この賞は、単に優れた技術や成果を示すだけでなく、それを超えた創造性を持つ作品に対して贈られる。
コンテスト概要
第29回学生CGコンテストは、1995年から続く歴史ある大会で、学生によるコンピュータ・グラフィックス作品を評価し広めてきた。このコンテスト名は、2011年から「Campus Genius」に変更され、アートだけでなく、メディアアートや映像、ゲームなど、多岐にわたるジャンルを含む作品が対象となっている。
応募に関しては、オンラインでの受け付けを行っており、作品は公式サイト(https://campusgenius.jp/2023)から投稿することが可能。特別協力として、キヤノンマーケティングジャパン株式会社が名を連ね、協賛企業も多く、参加者への支援が充実している。
募集中の部門と審査基準
新設された三つの部門は、各々が求める基準に合った作品を募集している。
- - アート&ニューメディア部門:映像インスタレーションやネットアートなど、メディアアート全般。
- - 映像&アニメーション部門:アニメーションや実験映像、VRコンテンツなど映像に特化した作品。
- - ゲーム&インタラクション部門:ゲームやインタラクティブコンテンツ全般。
審査は各部門の専門家から選ばれた審査員によって行われ、応募者は自分の作品にふさわしい部門を選択する必要がある。
スケジュールと結果発表
募集期間は2023年9月29日まで。その後、審査は10月から12月にかけて行われ、2024年1月初旬には選ばれた作品の発表が予定されている。最終的な受賞作品は、2024年2月に行われる受賞発表イベントで公開される。
このコンテストを通して、学生たちは自身の作品を発表するだけでなく、今後どのような道を進んでいくかのヒントを得ることができる。作品によっては独自のビジョンを示す重要な機会ともなりえる。これからのクリエイターたちが切り開く未来に、ぜひ注目してほしい。
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