読書好きな小中学生の69％が家族も本好き！本との出会いは本屋が主流

読書に情熱を注ぐ子どもたち

近年、デジタル化が進む中でも、依然として本を読むことの重要性は失われていません。今回は、ニフティ株式会社が実施した小中学生を対象とした読書に関する調査結果をご紹介します。この調査は、ニフティキッズという子ども向けサイトで行われ、1,911人からの回答を得ました。調査の目的は、現在の子どもたちがどのように本を読み、どのように書籍と出会っているのかを明らかにすることです。

読書への興味

調査の結果、本を読むことが「大好き」と答えた子どもたちは57.5%で、「好き」と合わせると87%以上がマンガ以外の本も楽しんでいることがわかりました。この数字に驚かされる方も多いかもしれません。しかし、これが単なる数字ではなく、今の時代における読書文化を形作る指標であることは間違いありません。

特に注目すべきは、「家族に本好きの人がいる」と答えた割合が69%に達したことです。これは、本を読む環境や習慣が家庭で形成されることを示しています。親や兄弟姉妹が本を好んでいることで、その影響を受けて子どもたちも自然と本を手に取るようになるのです。

本との出会いの場

読書のきっかけとして最も多くの回答を得たのは「本屋で見つける」というものでした。この回答は69.6%にのぼり、本屋が依然として子どもたちにとっての本との出会いの場であることを示しています。一方で、インターネットで情報を検索する子どもたちも増えており、SNSやYouTubeからの情報を参考にする声も多く寄せられました。これらの結果は、デジタルネイティブ世代が生まれたことを反映しています。

読書のスタイル

小中学生がどのように本を読んでいるのかも興味深い結果となりました。マンガについては、47.4%が「大好き」と答え、2～3冊を月に読んでいる層が多いことも確認されました。特に、小学生は紙媒体でマンガを読む傾向が強く、31.6%は電子書籍も利用しています。中学生になると、電子書籍やその両方を利用する人が増え、紙の本だけを読む人は少なくなりました。

読書の楽しみ方

本（マンガ以外）を読むことが「大好き」と答えた子どもたちは57.5%で、好きを足すと87%に達します。ただし、本を読む量については、小学生の35%が月に16冊以上読んでいるのに対し、中学生では「2～3冊」が最も多いという結果が得られました。これは成長するにつれて忙しくなり、読書の機会が減ることを反映しているのかもしれません。

親からの影響

本を読むことが好きな子どもたちのうち、66.6%が家庭に本好きの人がいると答え、家庭環境が読書習慣に密接に関わっていることが分かりました。

また、読書が苦手な人に対して「本をお勧めする方法」についての意見を集めた結果、少しずつ本に触れてもらう工夫が重要であることがわかりました。興味を持つジャンルからアプローチを開始することや、イラストの多い作品を手に取るように勧める意見もあり、子どもたちが楽しんで読み進める環境作りが大切だとされています。