NTTファシリティーズが新環境目標を策定
株式会社NTTファシリティーズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:川口晋)は、建築分野におけるグリーントランスフォーメーション(GX)の推進に向けて新たな環境目標を設定しました。この目標は、2030年度までに達成を目指すもので、以下の3つの主要目標が掲げられています。
環境目標の概要
1.
新築建築物におけるホールライフカーボン50%削減
- NTTファシリティーズでは、新築建物のライフサイクル全体を見据えて、温室効果ガスの排出量を50%削減します。これは、建物の建設から解体にかかる排出量と運用中に発生する排出量の両方を対象としています。
2.
既存建築物の一次エネルギー消費量50%削減
- 既存の建物については、エネルギー消費を半減するための取り組みが強化されます。特に、ICTやAIを活用した空調の最適化や設備の効率化に力を入れており、これによりコストを抑えつつエネルギー効率の向上を図ります。
3.
データセンターのPUEを1.1以下に維持
- データセンターでは、運用効率を高めるために先進技術を導入し、消費電力を最小限に抑えます。この取り組みは特に生成AIのニーズに応えるもので、環境負荷の低減と運用効率の両立を目指します。
専門人材の育成
NTTファシリティーズは、GX推進に必要な専門人材の育成を本格化させています。2030年度までに2,000名を養成する計画があり、GXに関する多面的な理解を促進する独自の教育プログラムを展開します。このプログラムは、国内外の政策や科学的背景を学び、環境保全のための具体的な活用方法を考える力を養う内容となっています。
テストフィールドとしての自社ビル
東日本の江東区に位置するNTTファシリティーズ新大橋ビルを活用し、さまざまなGX技術の検証を行うことで、実証した知見を設計や運用に反映させています。これにより、建物の価値評価にも新しい視点が加えられ、エネルギー効率だけでなく健康や生産性向上など、あらゆる角度から環境建築物の価値を測る指標の開発にも取り組んでいます。
今後の展望
今後、NTTファシリティーズは、提示した目標の達成に向けて全力で取り組んでいくと同時に、パートナー企業や研究機関と連携し、持続可能な未来社会の実現に貢献します。これらの活動を通じて、NTTファシリティーズは「ファシリティを輝かせ、安心とときめきに満ちたサステナブルな未来を共創する」ことを目指し、事業の展開を加速させていきます。経済と環境の両立を目指し、未来に向けた新たな価値創出に挑戦し続ける姿勢が求められる中、NTTファシリティーズの活動は注目されるでしょう。
このように、NTTファシリティーズの新たな環境目標は、建築分野における脱炭素化の重要性を再認識させてくれるものです。そして、これらの取り組みが社会全体にどのように影響を与えていくのか、今後の進展が期待されます。