冨士ダイス、精密工学会 春季大会に参加
2025年度の精密工学会春季大会が、3月17日から19日まで千葉工業大学にて開催されました。この大会に参加したのは、超硬合金製耐摩耗工具・金型を製造する冨士ダイス株式会社です。同社は、精密工学において国内トップのシェアを誇っており、その技術力を示す機会となりました。
この春季大会では、特に注目を集めたのが、公益社団法人精密工学会主催の「2024年度 (第8回) 精密工学会ものづくり賞」での最優秀賞受賞です。昨年9月に行われた秋季大会では、受賞記念講演を行い、その名声をさらに高めています。今回の春季大会では、先端技術パネル・機器展示会に出展し、学生の研究発表に対して企業賞を贈る一環として多彩な活動を展開しました。
先端技術パネル・機器展示会での展示
冨士ダイスは、開発のスピードを向上させるために、2023年11月に郡山製造所に先端加工開発部を設立しました。これにより、生産現場と技術開発部門の連携を強化し、次世代光通信向けのコネクタ用金型などをターゲットに、新製品の開発に努めています。展示会では、超精密加工製品と電着砥石を披露し、訪問者の関心を引きました。
学生との交流イベントでの企業賞贈呈
今大会では、「人材の交流の場」として設けられた「学生と企業のつどい」が実施され、同イベント内では懇親会が行われました。この場では学生の研究発表に対して企業賞の贈呈が行われ、冨士ダイスも「冨士ダイス賞」を若手研究者に授与しました。受賞者である摂南大学の修士1年、豊岡浩太さんは、これからの精密工学の分野を担う有望な人材です。
ランチョンセミナーでの講演開催
大会の一環として、参加学生を対象とした「ランチョンセミナー」が開催されました。このセミナーでは、冨士ダイスの人事担当者と先端加工開発部長が、同社の強みや技術力について約50名の学生に向けて講演を行いました。学生たちは昼食を取りながら真剣に耳を傾け、今後のキャリアについての情報を得る貴重な機会となったことでしょう。
冨士ダイス株式会社の概要
冨士ダイス株式会社は、創業から75年を迎える超硬合金製工具・金型の製造メーカーです。素材開発力や精密加工技術に特に強みを持ち、国内のみならず海外2か国に生産拠点を展開しています。直販体制を基本として、約3,000社にわたる広範な業種の顧客に対し、ニーズに応じた一貫生産体制でサービスを提供しています。
今後も冨士ダイスは、ものづくりを通して社会に貢献するため、教育機関や研究機関との連携を積極的に進めていく予定です。詳細は、
冨士ダイスの公式サイトでご覧いただけます。