若年層女子の金銭事情に迫る調査結果
新型コロナウイルスの影響下で、若年層女子の消費意識にどのような変化があったのでしょうか。女子大生・女子高生マーケティング集団である「Trend Catch Project」が行った調査では、興味深い結果が浮かび上がっています。調査結果をもとに、若年層女子の金銭面での実態を詳しく見ていきましょう。
コロナ禍の影響:支出と収入の減少
調査によると、70.4%の若年層女子がコロナ禍の影響で支出が減少したと感じていることが分かりました。一方で、12.5%は支出が増加したと回答しており、15.8%は変化がないと感じています。特に、食料品の購入が増加した一方で、交際費や交通費、衣類への支出が大きく減少したことが明らかに。これは外出自粛が影響し、多くの人々が不要な支出を控えるようになったためと言えます。
アルバイトの影響 :収入減が63.3%に
収入面でも厳しい状況が続いています。53.3%の学生が収入が減ったと認識しており、その多くがアルバイト先の影響を受けています。この過半数にあたる63.3%は、勤務状況が変わったと答え、シフトのカットや営業停止といった具体的な影響が報告されています。収入が減少しているのに、67.4%の学生は助成金を受けられない現状も問題視されています。補助金などの支援を受けていない学生が多いのが現実です。
金銭面的には安心?
意外にも、コロナ禍にもかかわらず、66.2%の学生が「特に金銭面での不安がない」と回答しました。収入の減少を感じながらも不安を抱えていない理由は、交際費や交通費が大幅に減ったことや、実家暮らしの学生が多かったことが要因として挙げられます。しかし、特に一人暮らしの学生からは、今後の支出に対する不安が募っている声も上がっています。
学校の支援制度について
調査によれば、学校独自の補助制度が存在するとの回答が66.9%に達しましたが、実際に申請を行っている学生はわずか63.4%という結果に。この背景には、学校ごとに制度の内容が異なり、申請が難しいとの意見も多く見受けられました。給付金が3万円から5万円であるのに対し、複雑な手続きが障壁になっているのが現状です。
まとめにかえて
「Trend Catch Project」の調査結果は、若年層女子の金銭面での実態を明るみへと導いています。コロナ禍での生活の変化を受けても、彼女たちがどのように収入や支出に対する意識を変えているのか、今後の動向にも注目が必要です。詳しい分析は、公式Noteにて公開されていますので、ぜひご覧ください。
Trend Catch Projectのnoteへはこちら
調査概要
- - 調査名:新型コロナウイルスと若年層女子の消費実態に関する調査
- - 調査期間:2020年5月17日(日) ~ 2020年5月22日(金)
- - 調査方法:インターネット調査
- - 調査対象:全国の女子高校生、女子大学生
- - 回答件数:151件
「Trend Catch Project」は、学校生活やライフスタイルに特化した意見を発信し続けています。今後の活動にもご期待ください。