脱炭素社会を目指す新たな業務提携、Wetown社との協力体制確立

2024年7月29日、当社はWetown Electric Group Co., Ltd（以下、Wetown社）との業務提携に関する基本合意書を締結しました。この提携は、脱炭素社会の実現に向けた重要な一歩となります。

本提携での主な狙いは、日本国内における蓄電池の需要が増加すると見込まれる中、Wetown社の提供する蓄電池を用いた系統用蓄電所の開発を推進し、さらにはWetown社製蓄電池の販売促進を図ることです。当社は、Wetown社が製造する蓄電池の日本国内での適合性を確認するために必要な規格・認証の取得やローカライズを支援します。

業務提携の背景

当社は2023年12月21日に発表した新たな事業計画の一環として、系統用蓄電池事業を開始します。この事業は、持続可能で環境に優しいクリーンエネルギーの拡大を目的としています。その中で、Wetown社とのコラボレーションは、戦略的な位置付けと捉えています。

業務提携の内容

今回の基本合意に基づき、業務提携内容は以下の通りです。
1. 開発したWetown社製蓄電池を使用し、共同で系統用蓄電池プラントを構築します。
2. 当社の系統用蓄電池プラント事業にWetown社が出資し、事業に参加します。
3. Wetown社製蓄電池及び関連製品を日本国内で販売し、マーケット開拓を進めます。
4. 双方の合意により資本提携を行う可能性もあります。これにより、業務提携内容は柔軟に拡大していくことができるでしょう。

Wetown社の概要

Wetown社は2004年に設立された中国江蘇省に拠点を置く企業で、2021年に上海証券取引所に上場しました。主な製品には高電圧バスバー、エネルギー貯蔵システム、太陽光発電設備などがあり、国内外での市場を拡大しています。また、ウェスティングハウスエレクトリックやABB、シュナイダーエレクトリックなど、国際的な企業とも戦略的提携関係を築いています。

Wetown社の製品は、電力を効率的に配分するためのバスバーと呼ばれる設備を中心に、高度な技術力が魅力です。これらの技術は、発電所や変電所での電力管理において重要な役割を果たしています。

今後の展望

契約締結に際し、当社の業績への影響は当面は軽微と見込まれています。しかし、事業化が進むにつれて、業績に影響が出る可能性も考慮し、その経過については随時報告を行う予定です。これにより、透明性を持った情報提供を行い、クリーンエネルギー分野での成長を実現していく所存です。

この業務提携を通じて、双方の技術力を活かし、脱炭素社会の実現に向けた効率的な取り組みが進むことを期待しています。日本国内におけるクリーンエネルギーの普及に貢献できるよう、今後とも努力して参ります。