北九州市が実現する修学旅行の新形態
北九州市が新しい修学旅行のスタイルを提案しています。その名も「修学旅行探究学習プログラム」。これは、地域創生をテーマにした新しい形の修学旅行で、生徒が主体的に地域課題について学ぶことを目的としています。近年、中学校や高校では「総合的な学習の時間」や「探究の時間」が重視されており、生徒たちが積極的に外に出て学びの場を広げることが求められています。それに応える形で北九州市は、旅行会社や学校からのさまざまなニーズに応えるため、修学旅行の一元的サポートを行う「北九州修学旅行サポートセンター」を設置しました。
修学旅行支援の取り組み
このセンターでは、特に大きなニーズがある「SDGs」に基づいた教育プログラムの開発と販売を行っています。2024年10月から開始されるこれらのプログラムは、修学旅行の新たなスタイルを模索する学校にとって、大きなチャレンジとなっています。地域に根ざした学びを通じて、生徒たちが未来を考える力を育むことが目指されています。
新たなプロジェクト「歩こう!もじこう!」
特に注目を集めているのが「歩こう!もじこう!」というプログラムです。このプログラムには、武雄市立武雄中学校から約200名の生徒が参加予定です。彼らは北九州市立大学の学生たちと共に、門司港の地域を巡り、地元住民と対話しながら地域の課題や将来像について深く考えていく新しい探究型の修学旅行です。
この活動は、修学旅行生が地域の人たちと直接交流し、実際の課題を肌で感じる貴重な体験を提供します。生徒たちは地域課題を自ら考え、対応策を模索することで、より実践に即した学びを得ることができます。
プログラムの詳細
- 第一部: 10:00~13:00
- 第二部: 14:10~17:10
- - 場所: 門司港エリア
- - 参加中学校: 武雄市立武雄中学校 約200名
- - 参加大学: 北九州市立大学 地域創生学群 小林ゼミ 約30名
このプログラムは修学旅行生に新しい体験を提供することを目的に設計されています。また、地域の人々との対話を通じて、課題を考える多様な視点が生まれるでしょう。
取材のご案内
取材を希望される方は、午前の部が終わった後の午後2時に門司港駅観光案内所入口に集合していただき、14時10分からグループに分かれ、北九州市立大学の学生と共に門司港エリアのまち歩きを行います。そして、15時40分からはワークショップが開催され、その中で中学生や大学生へのインタビューも可能です。
このように、北九州市では修学旅行を通して、生徒たちが地域とのつながりを持つことを大切にしています。これからも新しい学びの形が生まれることを期待しています。