ブレイキンの歴史的瞬間 2025年ワールドファイナルへの道
2025年11月7日、渋谷の「Spotify O-EAST」で行われた「Red Bull BC One Last Chance Cypher 2025」では、世界26カ国から集まった総勢51名のブレイカーが集い、激しいバトルを繰り広げました。これは、世界一の座を巡る最後の挑戦の場であり、特に注目を集めるイベントとなりました。
当日は、B-Boy部門25名とB-Girl部門26名が参加し、戦いの幕が開けました。この夜、出場権を手にしたのはアメリカ、ヨーロッパ、アジアなどの強豪たち。B-Boy Alvin、haruto、Lorenzo、Pesto、そしてB-Girl Syssy、FreshBella、Jazzy、Logistxの8名が選ばれ、11月9日には両国国技館でのワールドファイナルに挑むことが決まりました。
熱き戦いの幕開け
「Red Bull BC One Last Chance Cypher」は、オーディション形式の予選からスタートします。Top 16名が選ばれ、ノックアウト方式で進出者が決定。今回のイベントは、まさにブレイカーにとって“最後の登竜門”であり、国を代表する実力者が集結した一夜でした。
日本代表の挑戦
日本から出場したB-Boy harutoとB-Girl Cocoaは、今年8月の「Red Bull BC One Cypher Japan 2025」での勝利を経て、世界大会への挑戦を果たしました。harutoは連続で決勝進出し、ライバルたちとの戦いを経て、日本代表の座を獲得しました。Cocoaは、前年の優勝者であるB-Girl YASMINを下しての出場。今大会で、彼女の実力を証明する重要な機会となりました。Cocoaは「自分らしく表現したい」と意気込み、果敢に攻め続けました。
世界のブレイカーたち
大会には、過去のワールドファイナル出場者を含む世界最高レベルのブレイカーたちが集まりました。アメリカのB-Girl Logistx(2021年世界王者)、フランスのB-Girl Syssy(パリ五輪7位)、インドのB-Boy Flying Machine(伝説のブレイカー)、オランダのB-Boy Lorenzoなど、各国から集まったダンサーたちがそれぞれのスタイルを持ち寄り、会場を熱気で包みました。
競技結果
予選の勝者たちが次々と名乗りをあげ、熱気に包まれたステージ上では、世界顶像に挑むべく熱いバトルが展開されます。B-Boy部門の勝者は、Alvin、haruto、Lorenzo、Pestoに決まる一方、B-Girl部門ではSyssy、FreshBella、Jazzy、Logistxの4名が勝ち上がりました。
日本のB-Boy harutoは、アメリカのB-Boy Hijackとの試合でその実力を証明し、観客を魅了。CocoaもB-Girl Syssyとの戦いで惜しくも敗れましたが、存在感を放つプレイスタイルで観客の心を掴みました。彼女の挑戦は、次世代ブレイカーの新たな可能性を感じさせるものでした。
特別な開催
今回の大会は、日本で特別な布陣をもって開催されました。MCにはRed Bull BC One All Starsのメンバーが登場し、音楽を担当したDJ Mar Skiはヒップホップ文化に精通した存在感を示しました。観客も多く、日本人ブレイカーが強くサポートされる中、熱い挑戦が繰り広げられました。
全体を通して、「Red Bull BC One Last Chance Cypher 2025」は単なる予選ではなく、“日本のブレイキンが世界と交わる瞬間”を象徴する歴史的な舞台となりました。これによって示される新たな才能や、次世代のブレイカーたちの活躍に期待が寄せられます。
以下、今回の大会の結果のまとめです。
- Alvin(ベネズエラ)
- haruto(日本)
- Lorenzo(オランダ)
- Pesto(イタリア)
- Syssy(フランス)
- FreshBella(韓国)
- Jazzy(トルコ)
- Logistx(アメリカ)
このように、ブレイキンは日本から世界へと続く大きな流れを生み出しつつあります。/
開催概要
- - 名称: Red Bull BC One Last Chance Cypher 2025
- - 日程: 2025年11月7日(金)
- - 会場: Spotify O-EAST(東京都渋谷区)
- - 出場者: 世界26カ国から選ばれた51名のブレイカー