静かな退職と幸福感
2025-09-24 12:44:39

「働く人の本音調査2025」第2回で明らかになった静かな退職の実態

「働く人の本音調査2025」第2回発表の背景



株式会社リクルートマネジメントソリューションズは、2025年度の「働く人の本音調査」を実施し、前年同様に7,105名の正社員を対象とした結果を発表しました。主なテーマは、最近注目されている「静かな退職(Quiet Quitting)」です。この概念は、必要最低限の業務を行い、それ以上の努力をしない状態を表しており、以前から存在していたが、最近の経済・社会の変化により注目を集めるようになりました。

静かな退職の影響



調査結果によれば、回答者の約4人に1人が職場に「静かな退職者」がいると感じており、この現象は社会全体で広く認識されています。

1. 周囲の幸福感に及ぼす影響


静かな退職者の存在は、周囲の幸福感にも影響を及ぼします。「静かな退職者」がいると感じる回答者は、そうでない人に比べて主観的に幸福感が低い傾向があることが明らかになりました。このことは、職場環境や人間関係に大きく依存していることを示しています。

2. 恩恵も存在


興味深いことに、同じ状況にあっても「静かな退職」による恩恵を感じた人もおり、実際に15.1%の人々がそのように感じたことがあると回答しました。特に20代ではその割合が高く、少なからずポジティブな側面を見出す結果となりました。

3. 職場における不利益


一方で、「静かな退職者」が周囲に与える不利益も無視できません。特に47.7%が「仕事量が増えた」と感じており、給与や評価がそれに見合わないことへの不満が根底にあるようです。上司や同僚としての役割を持つ人々は、負担を感じがちで、これが職場の雰囲気にマイナスの影響をもたらすことがあります。

幸福感を保つためには


この調査から得られた結果を踏まえ、周囲に「静かな退職者」が存在しても幸福感を高めるためには、「成長支援」や「正当評価」を実感できることが重要であることがわかります。企業は、このようなニーズに応え、制度設計やコミュニケーションを充実させる必要があります。

まとめ


「静かな退職」は一つの働き方のスタイルであり、職場のダイナミクスに影響を与えます。リーダーや人事がこの現象にどう向き合うかが、今後の企業を左右する場合もあります。この結果を基にした具体的な施策が求められるでしょう。私たち一人ひとりがこの変化にどうアプローチするかが、今後の職場環境を豊かにする鍵となるでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社リクルートマネジメントソリューションズ
住所
東京都港区芝浦3-16-16住友不動産田町ビル東館4F
電話番号
0120-878-300

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