日本ダイレクトマーケティング学会 第25回全国研究発表大会
2026年9月5日、デジタルハリウッド大学 駿河台キャンパスで「第25回全国研究発表大会」が開催されます。この大会は、日本ダイレクトマーケティング学会が主催し、今年で創立25年を迎えます。テーマは「AIの浸透とダイレクトマーケティングの存在意義〜価値創造と倫理のバランスを探る新時代の条件〜」です。
変貌する顧客との関係
近年、生成AIやAIエージェントの進化により、マーケティングの風景が劇的に変化しています。企業は個々の顧客の行動やニーズをリアルタイムで把握し、パーソナライズされた商品やサービスを提供できるようになっています。AIの活用範囲は、問い合わせ対応から商品提案、広告配信、物流、さらには購入後のサポートにまで広がりを見せています。
とはいえ、AIの進化によって新たに浮上するのは、個人情報の取り扱いや透明性、判断の正確性等、企業が解決すべき倫理的な課題です。この大会では、AIが企業と顧客間の関係をいかに豊かにするのか、あるいは逆に距離を生じさせるのかという視点から議論が展開されます。
収穫と学びの場
本大会には、博報堂DYホールディングス、ファンケル、スクロール360の実務家に加え、研究者や学会の関係者が参加します。基調講演では、博報堂DYホールディングスの上席研究員、猪谷誠一氏が「AI向けマーケティングがもたらす新たな倫理的課題」についての講演を行います。AI時代のマーケティングに関する倫理の重要性が再確認される場となるでしょう。
ファンケルからは、オンライン企画グループの佐藤康平氏と松本健吾氏が「AI活用におけるtoCサービス開発と業務改革の実際」について特別講演を行います。長期的な顧客関係の構築に向け、AIがどのように役立っているかについて具体例を交えて紹介される予定です。
また、スクロール360の顧問、高山隆司氏は「次世代トータル・ソリューション〜AIはあくまで手段」のテーマで講演します。顧客が商品を受け取るまでの体験がどのように変わるのか、その過程におけるAIの役割を考察します。
学術的視点からのアプローチ
午後には、多数の講演が予定されています。中央大学の中野暁准教授が実証分析を基に、小売チャネル統合と顧客行動の科学を解説し、顧客生涯価値を重視したマーケティングの重要性を目白大学の岩永洋平教授が説明します。また、福岡大学の太宰潮教授は顧客満足とサブスクリプションの関係について考察します。これらの講演は、AI活用だけにとどまらず、ダイレクトマーケティングの核心に迫る内容です。
参加を呼びかける
日本ダイレクトマーケティング学会は、研究者と企業実務家が互いに知見を共有し合う貴重な機会を提供しています。本大会の参加は無料で、マーケティングに携わる方や倫理に関心のある方々にとって、学びの場となること間違いありません。ぜひこの機会をお見逃しなく。
公式サイトや申込フォームは以下から確認できます。
大会案内・参加申込ページ