樹脂製コンセントボックスが新たに認定取得
積水化学工業株式会社(以下、積水化学)は、環境・ライフラインカンパニーが提供する「フィブロックNEO」において、国土交通大臣認定を新たに取得しました。これは業界初の画期的な取り組みです。
画期的な認定取得
これまで、コンセントボックスは鋼製や鋳鉄製に限られており、防火区画に設置する際には特別な処理が必要でした。しかし、「フィブロックNEO」の特性により、樹脂製のコンセントボックスが使用できるようになり、これまでの制約を克服しました。この新しい認定は、樹脂製コンセントボックス側に耐火処理が不要であることを証明しています。
「フィブロックNEO」の特徴
「フィブロックNEO」は、2021年に発売された電気用途向けの防火区画貫通措置部材です。施工の際の手間を削減し、確実な仕上がりを実現することをコンセプトにしています。特に、以下のような利点があります:
1. 施工時間の短縮
従来の鋼製または鋳鉄製のコンセントボックスでは、アース線作業やそれに付随する煩雑な工程が必要でしたが、「フィブロックNEO」を使用することで、これらの作業が不要になります。これにより、施工時間を大幅に短縮できます。
2. 軽量化のメリット
樹脂製コンセントボックスは鋼製や鋳鉄製に比べて軽量であり、運搬や設置が容易になります。重い材料を扱う必要がなくなることで、現場での作業が楽になり、さらには万が一の落下時の安全性も向上します。
3. 統一した材料選定
防火・非防火の中空壁において、コンセントボックス全てを樹脂製に統一することができれば、材料選定がスムーズになり、現場での管理も容易になります。
認定の適用範囲
新たな国土交通大臣認定は、フィブロックNEOを使用することで中空壁に樹脂製コンセントボックスを設置可能とします。これにより、業界全体に新しいスタンダードをもたらすことが期待されます。
施工方法と品揃え
新しい認定取得により、施工の実施方法や使用される品揃えも進化しています。これらの詳細に関しては、積水化学の公式ウェブサイトを参照してください。
まとめ
積水化学の「フィブロックNEO」は、防火区画におけるコンセントボックスの使用方法に革命をもたらしました。業界初のこの取り組みは、施工時間や安全性の向上に寄与し、今後の市場でも大きな影響を与えることでしょう。