古野電気が北米最大の時刻同期学会に出展、最新技術を発表

古野電気、WSTS 2025に出展

2025年5月12日から15日に渡り、アメリカのジョージア州サバンナで開催される「Workshop on Synchronization and Timing Systems（WSTS）2025」に、古野電気株式会社が出展することを発表しました。WSTSは北米最大の時刻同期に特化した学会であり、業界の専門家が最新のイノベーションについて論じる貴重な場となります。

出展製品の紹介

古野電気は、今回の出展で特に注目される製品として、世界的に高い性能を持つ時刻同期用GNSS受信モジュール「型式：GT-100」と、簡単にネットワーク機器に正確な時刻情報を提供できる「型式：TB-1」のフィールド・タイムシンク・ジェネレーターを紹介します。これらの機器は、時刻精度4.5ナノ秒（1σ未満）を実現し、高い堅牢性を兼ね備えています。

また、技術セッションでは、古野電気の開発課長である冨永貴樹氏が最新のGNSSタイミング技術に関する講演を行います。講演のテーマは「先進グレードのPVTエンジンを用いたGNSSタイミングの性能評価」です。従来の測位エンジンの精度を越え、サブメートル・センチメートルレベルの精度を実現することで、時刻同期の性能向上を目指す内容です。

セッションの詳細

講演は2025年5月15日に行われ、セッションの開始時間は9:25（EDT）です。ただの位置測定に留まらず、GNSSの時刻同期技術に焦点を当て、サブメートル精度から数ナノ秒レベルの精度実現の仕組みが紹介されます。この講演では、移動体における高精度の1PPSの提供方法についても触れられ、従来の自動車向け測位エンジンでは表示されなかった性能向上の可能性が示唆されるでしょう。