追手門学院大学社会学部社会文化デザインコースでは、2024年7月12日から17日まで、茨木市立ギャラリーにて、版画家・美術家であり、法廷画家としても活躍する松元悠氏の作品を展示する展覧会「サラバ化物(憶測の追跡)」を開催します。
本展覧会は、社会文化デザインコースの授業の一環として開催され、学生たちが企画から運営、広報まで、積極的に携わっています。授業を担当する澤田華特任助教が企画を立案し、学生たちは展覧会制作の進め方や必要な知識・技術を学びながら、展覧会タイトルの考案にも参加しました。
松元悠氏は、実際に起きた事件を題材に、現場取材で得た情報を自画像に落とし込み、リトグラフ技法を用いて一枚の版画に凝縮するという独自の制作方法で知られています。今回の展覧会では、松元氏が法廷画家として立ち会った事件の被告である子と母の証言を題材にした版画3点と資料などが展示されます。
学生たちは、澤田特任助教と松元悠氏のやりとりを間近で観察することで、展覧会制作の舞台裏を学び、実践的な経験を積んでいます。また、会場の準備、展示作業、広報活動など、様々な業務にも積極的に参加し、展覧会の運営をサポートしています。
「サラバ化物(憶測の追跡)」は、松元悠氏の作品を通して、事件の真相と人間の心の複雑さを深く考えさせられる展覧会です。学生たちが主体的に運営に関わることで、展覧会を通して社会への理解を深め、新たな視点を得る機会となるでしょう。